コロナ禍が社会を覆って2か月近く経ちます。直接・間接に被害を蒙り、大変さを抱えている方、またこの社会を正常に動かすために日々努力されている皆さま、すべてに連帯の意を表明いたします。
全世界に広がった新型コロナウィルス感染症は、私たちの社会に大きな影響を与えています。今世紀に入り日本社会に広く根づきつつある民間非営利セクター(いわゆるNPOセクター)も例外ではありません。「外出自粛」や「ソーシャルディスタンス(社会的距離置き)」によって、NPOが行う様々な活動も縮小や中止を余儀なくされています。多くのNPOにとって最も大切な資源は「人」です。人と人が集まり、話し合い、考え、そして人と人が協力して、必要なことを人に対して行う、という形がほとんどです。ですから、人と人が直接会えない、というのは大きなハンデです。
しかしながら、そうした中でも、あるいはそうした状況だからこそ、民間非営利の活動が求められている、という側面があります。それでは、新型コロナウィルス感染症が拡大する中で、NPOセクターはどのような役割を果たしているのでしょうか。