Go Forward

学部長メッセージ

国際日本学部 宮本大人 学部長 

 この学部について、いまだに「国際」なのか「日本」なのかと言われることがありますが、「日本」に「日本」という名前が付いているのは、ほかの国と区別するためです。つまり、そこには、世界には国が複数あるという前提があります。「日本」を「日本」として認識するということは、「日本」を、世界の他の国とは異なる国として捉えるという「国際」的な視点なしにはあり得ないのです。

 「日本」の文化や社会にどのような特徴があるのか、考えるためには、他の国の文化や社会との比較が必要です。比較のためには、他の国の文化や社会をよく知る必要がある。「国際」と「日本」は、相容れない、両立するのが不自然な概念であるどころか、論理的に結びついている概念なのです。

 それなのにしばしば、「国際」なの?「日本」なの?と聞かれてしまうのは、「日本」と世界の他の国々が国境で隔てられているからなのかなと思います。国境の向こうは「よそ」の国で、「こっち」側で楽しく暮らせるなら「よそ」のことなんかわざわざ考える必要がないとか、わざわざ「よそ」の国に行こうとしたりする人は逆に「こっち」のことを見つめ直したりしたくないとか、そんな意識なのかなと。

 けれど、「日本と世界をつなぐ」というこの学部のコンセプトに興味を持ってくださった皆さんは、国境を越えて「こっち」と「よそ」を行き来して、その両方の違いと共通点を楽しみながら、国境で隔てられたものをつないでいく意欲を持ってくれているのではと思います。

 そんなみなさんに、国際日本学部は、実践的な語学教育と、幅広い学問分野をカバーする多様な科目群を用意して、みなさんがみなさんなりのやり方で、日本と世界をつなぐ力を身に着けてもらおうとしています。語学を除けば必修の縛りが少なく、履修科目の組み合わせの自由度が高いので、みなさんは自分の興味関心に応じて、様々な科目を組み合わせ、それぞれの内容をみなさんの中でつなぎ合わせ、自分にしかできない視野の広げ方をして、自分独自の日本と世界のつなぎ方を考えていくことができます。

 そうしてみなさんは、人が作った標準的な世界地図に加えて、自分で自分の生きる世界の地図を描く力を身に着けていくことができるでしょう。みなさんが十人十色の地図を描くお手伝いができるのを楽しみに、みなさんをお待ちしています。

(2026.04.01)