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藤川 起成 (FUJIKAWA YUKINARI)

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卒業年月
2013年 3月(2期生)
所属
クラブツーリズム株式会社(東京都)
出身地
日本 東京都

1 現在の仕事

 現在、私はクラブツーリズムという旅行会社で働いています。2013年に入社し、今年で、早くも5年目となりました。現在所属しているのは、アメリカ・オセアニア旅行センターという部署で、「ハワイ・ミクロネシア」方面の企画・手配を担当しています。ミクロネシアの取り扱っている国は、パラオ・グアム・サイパン・タヒチ・ニューカレドニア・イースター島などです。南太平洋に浮かぶ小さな島々を相手に日々仕事をしています。
 入社してからの3年間は、主に添乗・手配・電話応対が主な業務でした。特に重要な業務として、「添乗」があります。お客様と直に触れ合うこと、そして、現地を実際に見てくることで、今後の企画・手配に繋げていくことが主な目的です。1年目の夏から、一人で海外添乗も任され、大体1・2ヶ月に1回のペースで添乗に出ていました。「お客様・現地を知っている」ことは企画・手配において大きな強みになっています。
 4年目以降は、主に企画をするようになり、ハワイをはじめ、添乗で訪れたパラオ・タヒチ・イースター島を主に担当しています。現在は、チャーター便を利用したイースター島とタヒチの新しい商品を造成しており、販売に向けて、見積もりの調整やカタログの校正なども行っています。
 私のクラブツーリズム入社の動機として、1年目から添乗に出られること、企画から手配、そして添乗まで、「旅の全て」に関わることができました。やる気さえあれば若手でもどんどんチャンスがもらえる会社なので、充実した日々を過ごしています。

2 国際日本学部での学生生活

 私は2期生として入学しました。国際日本学部は英語カリキュラムが整っており、日本にいても英語は勉強できる、と考えていたので、入学当時は、全く留学する気はありませんでした。しかし、2年次に、ニューヨークへ友人と旅行へ行った際、全く自分の英語が通用しない、そして、ネイティブの英語が全く聞き取れないことに愕然としました。それを期に、既に友人の多くが参加していたフロリダ州立大学との連携によるウォルト・ディズニー・ワールド・インターシッププログラムに参加することを決めました。3年次後期の留学だったため、就活への不安もありましたが、結果的には参加して良かったと思っています。約6か月間、お土産店での販売業務に従事しました。
 このインターンシップに参加して、英語力は飛躍的に向上し、現在の仕事においても役立っています。また、それだけでなく様々な背景・文化を持つ人々との交流を通して、異文化への理解が深まりました。留学するまでは、日本の文化が全てでしたが、異文化に触れることで、多様な観点から物事を捉え、考える力が養われました。この点も現在の仕事の上では欠かせない要素となっています。
 ゼミでは、横田教授のご指導のもと、マイノリティの方への固定観念・偏見を減らすことを目的とした「ヒューマンライブラリー」の企画・運営に携わりました。ヒューマンライブラリーとは、一人の人を「本」と見立て、来場者である「読者」に30分間貸し出され、1対1で、「本」の方の経験を聞くことができるイベントです。ゲイの方、義足の方、盲目の方、トランスジェンダーの方など普段中々お話をする機会のない方々と交わることで、それまでの固定観念は大きく変わりました。

3 学部生へのメッセージ

 就活にあたって、自分が何をやりたいのかしっかりと考え抜いてください。私は、留学前から旅行会社で働きたいという強い気持ちがあり、その為には今の自分に何が足りないのかを考え、日々行動していました。結果的に、現状の職場には満足しています。やりたいことは中々見つかりづらいかもしれませんが、国際日本学部は、特定の分野に縛られることなく、自分の興味ある科目を選択できる環境があります。将来を見据えて、大学生活を充実したものにしてください。


(2017年8月掲載)