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国際日本学部

シェフィールド大学助教授のトーマス・マッコーリ博士による講義が行われました

2012年11月07日
明治大学 国際日本学部事務室

トーマス・マッコーリ博士トーマス・マッコーリ博士

 2012年10月26日、国際日本学部の「言語と文化B」(担当:大須賀直子准教授)において、英国国立シェフィールド大学助教授のトーマス・マッコーリ博士がゲストスピーカーとして講義をおこないました。題目は「源氏物語の様々な翻訳の受容についての機能的分析」で、これまで4人の翻訳者によって全英訳された源氏物語が、翻訳の目的や意図された読者によってどのように異なるかについて、実例に基づいた詳細な解説がおこなわれました。

 マッコーリ博士は、源氏物語の原文をすらすらと音読するほど日本語に堪能で、日本語と英語を駆使したその明快な講義に、学生たちも熱心に聞き入りました。「言語と文化」では、英語の文学が和訳される場合に起きる事象について多く取り上げてきましたが、今回はその逆のケースについて学ぶことができ、非常に有意義な機会となりました。「翻訳の多様な面を知ることができた」、「日本人として源氏物語のことをもっと知りたいと思った」など、講義後の感想からも、学生たちが良い刺激を受けたことが伺えました。