卒業生の声
社会連携科目D「MUSIC WAY PROJECT エンタテインメント実践講座」に、デーブ・スペクターさんが登壇されました。
2025年12月09日
明治大学 国際日本学部
デーブ・スペクターさん
社会連携科目D「MUSIC WAY PROJECT エンタテインメント実践講座」は、エンタメ業界の第一線で活躍する多彩なゲスト講師を迎えて、現在進行形の事象を体感し、学びを実践へとつなげる機会を創出する科目です。「MUSIC WAY PROJECT」は、CEIPAとTOYOTA GROUPが展開する教育・人材支援プログラムを担う事業です。
2025年12月4日には、放送プロデューサーのデーブ・スペクターさんが登壇されました。
アメリカ・シカゴ出身のデーブさんは、小学校の同級生だった日本人のクラスメイトから漫画などを借りて日本の文化に興味を抱き、日本語弁論大会で優勝するまでに上達されました。いまでも新しく知った単語や、思いついたギャグなどはメモに取るようにしているそうです。
講義では、YouTubeなどで誰もが情報発信できる時代になったからこそ、それらの原点ともいえる、かつてのテレビ番組を観るようにと力説されました。放送の歴史や経緯を知らずして、日本を世界に伝えることはできないとのお考えは、40年以上、日本のメディアの第一線で活躍されてきたデーブさんの言葉だからこそ、説得力を持って学生に伝わったと思います。
本授業では、海外出身の方の視座も交えながら、エンタテインメントについて複眼的に考察していきます。
担当: 原田悦志(兼任講師)
長時間、みなさんが熱心に聞いてくれて嬉しかったです。
つまらないダジャレまで忖度の笑いも!
ウエルカムな感じでありがとうございました。
キャンパスが綺麗で最高の雰囲気でした。
学食をのぞいてみたらお皿に何も残ってないから完璧な学校!
明治大学に入りたい気持ちになったが、おそらく年齢制限で無理ですが。
貴重な4年間をフルに活用してください。
学生のみなさん、どうか元気いっぱい頑張ってください!
デーブ・スペクター
【受講生の声】
デーブ・スペクター氏の講義で最も印象的だったのは、「オールドメディア」という呼称とは裏腹に、その機能は依然として健在であるという指摘だった。
興味深かったのは、日本とアメリカのテレビ局経営の違いである。アメリカではM&Aが頻繁に行われ、オーナーが変わることが当たり前だが、日本ではネットワークを守る傾向が強い。この安定性が長期的なブランド構築に寄与してきた一方、変化への適応を遅らせた側面もあるだろう。
今後の展望として示された「ブランドを活かした不動産事業やイベント業への展開」は、
メディアの本質的価値が「コンテンツ制作」だけでなく「信頼と認知」にあることを示唆している。オールドメディアは消えるのではなく、その蓄積された資産を別の形で活用する時代に入っているのだと感じた。
国際日本学部3年 阿部伊吹
今回の講義では、⽇本とアメリカの放送業界の構造や働き⽅の違いを中⼼に、メディア
の本質について考えさせられた。特に印象に残ったのは、アメリカの放送局では専⾨教育が徹底しており、キャスターやリポーターが地⽅局から経験を積み、実⼒で上へと上がっていくという点である。⼀⽅、⽇本では「新⼈教育を通じて育てる⽂化」が根強く、どちらにもそれぞれの良さと限界があると感じた。
また、TikTokやYouTube などの新しいメディアが登場しても、テレビが持つ“⽣放送の緊張感”や“公共性”には依然として⼤きな価値があるという指摘に共感した。過去のテレビ番組には、挑戦や議論、情熱があり、現代のメディアが失いつつある要素を思い出させてくれる。
国際日本学部2年 テイ・チョウケン
今回の講義で印象的だったのは、デーブ・スペクターさんの登場の仕方そのものがエン
タテインメントであった点である。陽気でユーモアにあふれ、ダジャレや冗談を交えながら自然と周囲の注目を引きつける姿は、「話を聞かされている」というよりも「自分から聞きたくなる」不思議な感覚を生み出していた。しかし、その軽快さの裏には、莫大な知識量と長年メディアに関わってきた深い洞察があることが話の端々から伝わってきた。
特に、「過去を知らないと今を理解できず、未来を考えることもできない」という言葉が強く心に残った。日本とアメリカのテレビ業界の違いや、エンタテインメントの育て方の違いについての説明は、歴史的背景を踏まえて初めて筋が通るものであり、どの分野においても歴史を知ることが本質をつかむうえで不可欠だと感じさせられた。
国際日本学部1年 邑中愛唯








