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国際日本学部

山脇ゼミが小中学校教員を対象にやさしい日本語のワークショップを実施しました.

2025年10月30日
明治大学

 国際日本学部の山脇啓造教授と山脇ゼミの学生7名は2025年9月3日に横浜市立南吉田小学校を訪問しました。初めに、学校の外国人児童に対する日本語支援の様子を見学させていただいた後、横浜市内の外国人児童生徒担当の小中学校教員を対象としたやさしい日本語ワークショップを行いました。

横浜市内の教員を対象としたワークショップは去年に続き3回目で、学校教員を対象としたワークショップは通算で5回目になります。今回はやさしい日本語研修の第一線で活躍していらっしゃる吉開章氏にもご参加いただきました。

南吉田小学校は、児童の半数以上が外国につながりを持っており、日本語を学び始めたばかりの児童も多く在籍しています。そのような児童は日本語支援拠点施設「ひまわり」や学内で初期指導を行う日本語教室や学習に必要な日本語を学ぶ国際教室で日本語学習のサポートを受けます。

今回のやさしい日本語ワークショップには、15名の教員の方々にご参加いただきました。教員3~4名のグループにゼミ生1~2名がファシリテーターとして加わり、南吉田小学校の学校だよりを参考に、やさしい日本語に書き換えるワークを行いました。各グループでは日頃から外国人児童生徒や保護者と関わる教員の方々と意見交換をすることができ、ゼミ生にとっても学びの多いワークショップになりました。

学校教員ワークショップ後のアンケートでは、以下のような感想をいただきました。

「やさしい日本語にするときのポイントの1つに目的を明確にすることがあると思いますが、今回のワークショップを受けて、文章から読み取れる目的だけではなく、学校文化という壁もあると感じました。放課後学習支援教室のお知らせの書き換えのワークをしましたが、学校側がそのお知らせを出す目的は、やはり学校側に尋ねないとわからないことを知りました。そこを明確にすることは、日本人保護者にとってもわかりやすくなると思いました。」
「やさしい日本語にすることで、通訳アプリで正しい翻訳に、なりやすくなりそう。わざわざ外国語に訳すことなく、日本語のみで全員の人に伝えやすくなるかもしれない。」

「グループに1人ずつ入ってファシリテーターをしておられたのはとても良かったと思います。」

「やさしい日本語を意識しながら教育実践を行なっていくことの大切さを学びました。
                                                                                                           (4年 木村奏美)