国際日本学部

2025年10月25日（土）に、国際日本学部山脇ゼミは、「なかのクエスト〜ともに歩く中野のまち〜」を開催しました。キリンホールディングス株式会社との共催、中野区の後援のもと開催されたこのイベントには、中野区在住・在勤・在学の日本人6名、外国人19名、さらにゼミ生とキリン関係者あわせて約50名が参加しました。和気あいあいとした雰囲気の中、各グループが中野駅北口から新井薬師までのコースを巡りました。

＊まち歩き用のマップ

本イベントは、日本に住む外国人留学生からの「日本人と交流したいけれど、なかなか日本の学生や地域の人と関わる機会がない」という声を受け、交流の場をつくると同時に中野のまちの魅力を再発見することを目的に企画・開催されました。

当日は、日本人と外国人混合の5グループに分かれ、中野で親しまれているケーキ店や新井薬師ロード商店街、なかのブロードウェイなどを巡りました。まち歩き中は、自国の料理や文化にゆかりのあるお店を紹介する様子も見られ、お互いの文化を教え合いながら交流が一層深まっているようでした。

また、各ポイントでは、ゼミ生がその場所にまつわるクイズを出題し、交流を深めながら中野区の知られざる魅力を紹介しました。クイズに正解すると文字シールをマップに貼ることができ、全てを組み合わせると「ともにいきるなかの」というメッセージが完成しました。

まち歩きの後は、中野キャンパス6階プレゼンスペースにて懇親会を開催しました。懇親会では、山脇ゼミによるゲームやキリンホールディングス株式会社による世界のお酒の飲み方に関するクイズを実施し、チームで盛り上がる様子が見られました。また、お酒と食のペアリングブースも設けられ、参加者同士の交流がさらに深まりました。

以下は参加者の感想です。

「普段なかなか訪れることのない中野の商店街やお寺を歩きながら、地元の魅力をたくさん発見することができました。また、美味しいケーキ屋など、どこを歩いても新しい発見があり、とても楽しい時間を過ごせました。」

「日本の方はもちろん、さまざまな国から来られた方々ともたくさんお話しすることができ、文化の違いや共通点について知ることができたのも印象的でした。言葉や背景が違っても、笑顔でつながれることの素晴らしさを改めて感じました。」

「中野に住んでいる外国人学生さんたちと交流し、有益な生活関連情報をいただくことができ、かつ楽しく交流もでき参加してよかったと感じた。」

「中野区に住んでいますが、まだいろいろな場所を知りませんでした。今回参加して、いろいろな場所やその場所の意味を紹介してくださって、ありがとうございました。」

「中野に関する豆知識が知れ、普段出会えない人たちとコミュニケーションができて、楽しかったです！」

山脇ゼミはこれまで、区役所や日本語学校、町会・自治会の皆さんと協力しながら多くのイベントを行ってきました。今回のまち歩きでは、そうした枠を越えて、中野に暮らすさまざまな人々が出会い、お互いを知るきっかけとなったのではないかと感じています。

また、山脇ゼミとして、中野区に本社を置くキリンホールディングス株式会社との共催イベントは今回が初の試みでした。このまち歩きイベントをきっかけに、「ともに生きるなかの」を目指し、今後も地域・行政・企業と連携しながら多文化共生のまちづくりをめざした活動を展開していきます。