2026年02月03日
国際日本学実践科目の履修生がVolue合同会社を訪問しました
2026年02月03日
明治大学 国際日本学部
2025年度秋学期の「国際日本学実践科目D」で実施している企業訪問の最後は、2026年1月13日に実施、東京丸ノ内北口にあるフレキシブルオフィスのWeWorkに日本の拠点を設けるVolue合同会社でした。同社の松本健一会長に加え田中功カントリーマネージャー、関口百合子ディールデスク・マネジャー、齋藤美香プロジェクト・マネージャーからお話を伺いました。
Volueはノルウェー王国のオスロに本拠を置き、欧州全域においてエネルギー関連のソリューションを提供する企業です。電力市場分析やリアルタイムデータの提供や価格の予測など、エネルギー生産や売買の最適化と自動化等に適したソフトウェアの開発と提供などを行う先進企業で、日本においても事業拡大を行うべく2022年に東京に拠点を設けました。
その会長である松本さんは、1980年に三井物産に入社、20年以上勤務し、石油、ガス、化学、発電プラントの建設やファイナンスなどを手がけ、その後、米英の外資系企業の経営にも携わりアジアと日本における事業拡大に貢献された方です。また田中さんは、電力会社にウラン燃料を供給する商社のお仕事に携わり、中国語も堪能なプロフェッショナルです。関口さんはシンガポール生まれで、日本の公教育を受けたのち豪州で高等教育を受け、再びシンガポールに戻って日本企業のアジアでの事業拡大に取り組むなどの経験をお持ちの方です。さらに齋藤さんは日本の国立大学の化学工学修士号をもち、英国、フランス、カナダの企業で勤務するなど外資系企業で経験を積まれてきた方です。当日は皆さんから日系企業と外資系企業の違いやキャリア形成の仕方、スキルの磨き方などについて、それぞれ具体的でかつ興味深いお話を伺うことができました。
田中さんからは、日系企業での勤務経験を踏まえて、「外資も日系も目標設定は会社で決められる点は同じであるが、外資の方が優先順位は明確であり目標に向けて働く意識が養われる。働き方は外資の方が裁量を与えられており、時間は比較的、自由に使える」というお話を伺いました。Volue自体が、多文化・多国籍の企業であることから(48ヵ国の国籍の人材が在籍)、「社内のコミュニケーションの取り方は相手の出身国によってハイコンテクスト(High-context)とローコンテクスト(Low-context)を使い分ける必要はある。暗黙の了解の上に成り立つハイコンテクストの組織文化に慣れている日本人が外資でやっていくためには、曖昧さを避け全てをしっかり伝える意識が重要である」というお話は印象的でした。
加えて、「実体験を積むことで自身の差別化を実現でき、それが価値になる」というキャリア形成の基本も教えていただきましたが、「現代は情熱が価値になる時代である」という指摘は実感のこもったお言葉でした。
関口さんからは、自身の適性に気づくことの大切さを教えていただきました。関口さんは、「支える役割に適性があることに気づいてから転職経験を重ね、キャリアを自分自身で変えてきた」とお話されていました。Volue Japan 入社後は、「新しい分野での学びのなかで異文化を知ることができている」「外資系企業の現場で必要となるSALESFORCEといったソリューションサービスやSLACKなどの情報共有ツール、Power BIといったデータ可視化のためのプラットフォームなどは使えるように勉強してきた」「女性の活躍が前提の外資は休みなども取りやすい企業スタイルであり、自分に合ったライフスタイル、ビジネスキャリアを選ぶことができる」というお話をしていただきました。
齋藤さんからは、「市場価値はかけ算で決まる」という基本原則を教えていただきました。具体的には、「専門性×業界×言語×経験環境」を掛け合わせることで、自分自身のユニークな価値が生まれるという考え方です。齋藤さんは、「IT×電力×英語×外資×他国籍チーム×プロジェクトマネジメント×性別などの要素を入れ替えながらキャリアを形成してきた」とのことですが、このかけ算は「最初から完成するものではない」というお話はとても興味深く、工学系の大学院修士号をベースに活かしながらも、個性的なキャリアを築いておられることに感銘を受けました。
また日系と外資の異なる点として「外資での評価は交渉で決まる」とのことであり、「個人の専門性と責任が明確に定義されていて、日系のプロセス重視とは異なり、成果、評価、報酬が直結している」という明確な違いを教えていただきました。そうした外資で働く心構えとして、「自分が市場で通用することが心理的な安全性、安定性につながる」というお話はとても印象に残るもので、上記の「掛け合わせを進めていくと比較できる人が少なくなり、自身の市場価値は高まる」ということです。
松本さんからは、AI技術が急速に進歩するなかで「人がしっかり考え、時にはひらめきやアドリブで仕事を前に進めていくべきである」というお話を伺い共感しました。また、「仕事におけるCan do とShould doの区別をすること」「市場を考える、見据える力を持つこと」「やる、やらないの選択、決断をしっかり行うこと」の重要性をご自身の経験からお話しいただきました。
最後に松本さんがお話された「何事にも好奇心が大切である」というお言葉は参加した履修生の心に最も響いたものであったように感じました。
今回の訪問は、ステレオタイプで語られがちな日系企業と外資系企業の比較をはるかに超えるものであり、Volue Japanで働かれている皆さんの経験に即した具体性あるお話ばかりでした。参加した履修生には、自らのこれからを考える上で貴重な経験知になったものと思われます。
Volueはノルウェー王国のオスロに本拠を置き、欧州全域においてエネルギー関連のソリューションを提供する企業です。電力市場分析やリアルタイムデータの提供や価格の予測など、エネルギー生産や売買の最適化と自動化等に適したソフトウェアの開発と提供などを行う先進企業で、日本においても事業拡大を行うべく2022年に東京に拠点を設けました。
その会長である松本さんは、1980年に三井物産に入社、20年以上勤務し、石油、ガス、化学、発電プラントの建設やファイナンスなどを手がけ、その後、米英の外資系企業の経営にも携わりアジアと日本における事業拡大に貢献された方です。また田中さんは、電力会社にウラン燃料を供給する商社のお仕事に携わり、中国語も堪能なプロフェッショナルです。関口さんはシンガポール生まれで、日本の公教育を受けたのち豪州で高等教育を受け、再びシンガポールに戻って日本企業のアジアでの事業拡大に取り組むなどの経験をお持ちの方です。さらに齋藤さんは日本の国立大学の化学工学修士号をもち、英国、フランス、カナダの企業で勤務するなど外資系企業で経験を積まれてきた方です。当日は皆さんから日系企業と外資系企業の違いやキャリア形成の仕方、スキルの磨き方などについて、それぞれ具体的でかつ興味深いお話を伺うことができました。
田中さんからは、日系企業での勤務経験を踏まえて、「外資も日系も目標設定は会社で決められる点は同じであるが、外資の方が優先順位は明確であり目標に向けて働く意識が養われる。働き方は外資の方が裁量を与えられており、時間は比較的、自由に使える」というお話を伺いました。Volue自体が、多文化・多国籍の企業であることから(48ヵ国の国籍の人材が在籍)、「社内のコミュニケーションの取り方は相手の出身国によってハイコンテクスト(High-context)とローコンテクスト(Low-context)を使い分ける必要はある。暗黙の了解の上に成り立つハイコンテクストの組織文化に慣れている日本人が外資でやっていくためには、曖昧さを避け全てをしっかり伝える意識が重要である」というお話は印象的でした。
加えて、「実体験を積むことで自身の差別化を実現でき、それが価値になる」というキャリア形成の基本も教えていただきましたが、「現代は情熱が価値になる時代である」という指摘は実感のこもったお言葉でした。
関口さんからは、自身の適性に気づくことの大切さを教えていただきました。関口さんは、「支える役割に適性があることに気づいてから転職経験を重ね、キャリアを自分自身で変えてきた」とお話されていました。Volue Japan 入社後は、「新しい分野での学びのなかで異文化を知ることができている」「外資系企業の現場で必要となるSALESFORCEといったソリューションサービスやSLACKなどの情報共有ツール、Power BIといったデータ可視化のためのプラットフォームなどは使えるように勉強してきた」「女性の活躍が前提の外資は休みなども取りやすい企業スタイルであり、自分に合ったライフスタイル、ビジネスキャリアを選ぶことができる」というお話をしていただきました。
齋藤さんからは、「市場価値はかけ算で決まる」という基本原則を教えていただきました。具体的には、「専門性×業界×言語×経験環境」を掛け合わせることで、自分自身のユニークな価値が生まれるという考え方です。齋藤さんは、「IT×電力×英語×外資×他国籍チーム×プロジェクトマネジメント×性別などの要素を入れ替えながらキャリアを形成してきた」とのことですが、このかけ算は「最初から完成するものではない」というお話はとても興味深く、工学系の大学院修士号をベースに活かしながらも、個性的なキャリアを築いておられることに感銘を受けました。
また日系と外資の異なる点として「外資での評価は交渉で決まる」とのことであり、「個人の専門性と責任が明確に定義されていて、日系のプロセス重視とは異なり、成果、評価、報酬が直結している」という明確な違いを教えていただきました。そうした外資で働く心構えとして、「自分が市場で通用することが心理的な安全性、安定性につながる」というお話はとても印象に残るもので、上記の「掛け合わせを進めていくと比較できる人が少なくなり、自身の市場価値は高まる」ということです。
松本さんからは、AI技術が急速に進歩するなかで「人がしっかり考え、時にはひらめきやアドリブで仕事を前に進めていくべきである」というお話を伺い共感しました。また、「仕事におけるCan do とShould doの区別をすること」「市場を考える、見据える力を持つこと」「やる、やらないの選択、決断をしっかり行うこと」の重要性をご自身の経験からお話しいただきました。
最後に松本さんがお話された「何事にも好奇心が大切である」というお言葉は参加した履修生の心に最も響いたものであったように感じました。
今回の訪問は、ステレオタイプで語られがちな日系企業と外資系企業の比較をはるかに超えるものであり、Volue Japanで働かれている皆さんの経験に即した具体性あるお話ばかりでした。参加した履修生には、自らのこれからを考える上で貴重な経験知になったものと思われます。
(兼任講師:井上洋)








