歩くという哲学
— フレデリック・グロをめぐって —
鼎談
谷口亜沙子×重田園江×池田喬
2026年 1 月 9日(金)17:30-19:30
明治大学駿河台キャンパス
グローバルフロント1階 グローバルホール
(予約不要・参加無料)
詩人、哲学者、思想家たちは、もしかすると考えるのに匹敵するくらい、歩いてきた。溌剌と山を登り、とぼとぼと街路を彷徨い、抗議のために目抜き通りを行進する。フーコー研究者として知られるフレデリック・グロは「歩くことはスポーツではない」という宣言から、『歩くという哲学』(山と渓谷社、2025年)を開始する。「歩くこと」には、自由な生き方、世界とのかかわり方、希望あるいは絶望も含まれる。息づかいが聞こえてきそうなリズミカルな文体に引き込まれ、同時に、書をおいて歩き出したくもなる。
本鼎談には、本書の翻訳を手がけたフランス文学者の谷口亜沙子氏、そして近著『シン・アナキズム』を上梓した、フーコー研究者の重田園江氏を迎える。
今日、歩くことはそれ自体アナーキックな行為である-これを一つの起点として、詩と哲学、哲学と政治、政治と詩をつなぐ本書の面白さ、重要性、そして実生活へのインパクトを語り合いたい。
企画・池田喬
略歴
◇ 谷口亜沙子 明治大学文学部教授。フランス文学。単著に『ジョゼフ・シマ』(水声社、2011年)、翻訳にフローベール『三つの物語』(光文社古典新訳文庫、2018年)、グロ『歩くという哲学』(山と渓谷社、2025年)など。
◇ 重田園江 明治大学政経学部教授。政治思想史・現代思想。『フーコーの風向き:近代国家の系譜学』(青土社、2020年)、『シン・アナキズム:世直し思想家列伝』(NHK出版、2025年)など。
◇ 池田喬 明治大学文学部教授。現代哲学・倫理学。単著に『ハイデガー『存在と時間』を解き明かす』(NHKブックス、2021年)、『嘘をつくとはどういうことか』(ちくまプリマー新書、2025年)など。
会場アクセスマップ
https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
主催:明治大学文学部文学科フランス文学専攻、心理社会学科哲学専攻、MIPs(Meiji Institute of Philosophies)