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日本文学専攻

普遍を創る「個」

いま日本文学を学ぶことの意味
現在、社会のあらゆる方面で国際化・多様化が進んでいます。
しかし、実際には、そのような変化が進めば進むほど、自分自身が生まれ育った国の
文化について正確に知ること、とりわけ、最も基本的な自分たちのコトバについて
深く考えることが、どんなに大切になってくるかという事実には、すぐに気づかされるに
違いありません。日本文学専攻は、そのような、日本のコトバ、そして、それによって
表現された日本の文学について、さまざまな角度から学ぶということを目的とする専攻です。

(左上、明治大学図書館蔵:夏目漱石「吾輩ハ猫デアル」〔初版〕上中下(開いてあるのは下巻)、北原白秋「邪宗門」〔初版〕、中央、個人蔵:北村季吟「湖月抄」、右上、明治大学図書館蔵:『源氏物語絵巻』複製、右下、個人蔵:『新撰朗詠集』上) (左上、明治大学図書館蔵:夏目漱石「吾輩ハ猫デアル」〔初版〕上中下(開いてあるのは下巻)、北原白秋「邪宗門」〔初版〕、中央、個人蔵:北村季吟「湖月抄」、右上、明治大学図書館蔵:『源氏物語絵巻』複製、右下、個人蔵:『新撰朗詠集』上)

日本文学専攻の特色
日本文学専攻は、昭和25年(1950年)に開設された「日本文学専攻講座」の理念に基づき
発展してきました。
本専攻の特色は、教員に上代・中古・中世・近世・近現代の文学、そして国語学、漢文学
という各分野の専門家を揃えている点にあります。教員がそれぞれ専門とする時代・分野
に関わる授業を通じて、一つの作品や作家を多角的、かつ横断的な観点から学ぶことが
できます。また、文学部内の他専攻の授業も選択科目として履修することができるため、
たとえば、中原中也の近代詩について理解を深めるべく、フランス文学専攻の科目を受講
することも可能です。

年次の達成目標

1年
少人数の基礎演習や日本文学講義で、日本文学(上代~近現代文学・国語学・漢文学)
の広く深い基礎力を身につけるとともに、日本文学史を学び、図書館所蔵の資料も
使いこなせるようにします。
2年
作家作品研究や日本文学講読などを中心とし、より深く精緻に文学の特徴や
流れを把握します。引き続き日本文学演習も行い、テキストを独力で解読できる
力を培います。その際、原本に近い資料を使いこなすことを目標とします。
3年
先行研究を踏まえつつ、自分で考え検索し、自由かつ確実にテキストを読み、
考える力を身につけます。演習では、卒業論文を視野に入れつつ、日本文学
のみならず、外国文学や他分野にわたる受容史にも積極的な関心を払い、
関連諸講義に出席し、豊かな文学的世界を把握していきます。
4年
3年次までの成果を基として、卒業論文の執筆に力をそそぎます。さらに
4年間の総括として、文学の多角的な価値を改めて実感し、多様化する世界に
対応できるような実力を身につけることを目指します。

取得可能な免許について

・国語(中学一種・高校一種)
・学芸員
・社会教育主事
・司書
・司書教諭

*定員120名の内、およそ20%の学生が教員免許を取得しています。

*日本文学専攻では、日本語教員養成プログラム(26単位以上)を設置しており、
日本文学専攻内に設置されている単位を取得することで、日本語教員としての
採用要件を満たすことができます。詳しくはこちらをご覧ください。