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西洋史学専攻

歴史を学んで世界を読み解く

西洋史学専攻の特徴
 現代は、情報化が進展し、世界各地の出来事がリアルタイムで日本に伝わり、同時にそれが日本の私たちの生活にも直接関わるのが当然となった時代です。さらに近年はSNSなどを通じて、人々が膨大かつ真偽の定かでない情報にさらされるという状況も生じています。

 そのような中で、情報に振り回されることなく、世界各地の社会現象、文化活動、政治事件などの本質をつかむには、その地域の歴史、文化、言語などについて理解を深めることが必要となります。そのために、基本的な歴史研究の方法論から始め、徐々にその国の言語を学び、文献を読み解いて欧米諸国への理解を深める場、それが西洋史学専攻です。

 西洋史学専攻では、入学した直後の1年次からスタートする少人数のゼミ授業を柱に、自分の頭で考える力を養うためのカリキュラムが体系的に整っています。2年次、3年次でのゼミや合宿で仲間との議論を通じて研鑚を積み、リサーチをレポートにまとめたり、口頭発表をしながら自分の考えを発信する力をつけ、4年次でその集大成となる卒業論文の作成に取り組んでいきます。

 そして、西洋史学専攻には、古代史から中世史、近・現代史を専門とする7人の専任教員が、学生諸君の勉強をサポートしていくために、教室での授業だけでなく研究室での個別指導を行なうシステムも実践しています。さらにみなさんの先輩に当たる大学院生の助手やティーチングアシスタントの方々からアドバイスを受ける機会もあるでしょう。西洋史の勉強をとおして、世界に対する幅広い見識と歴史についての深い教養を身につけ、それをもとに自己をしっかりと表現できる、そういう本当の勉強をするチャンスを西洋史学専攻でぜひ活かしてください。 
「学ぶ環境を生かして知性と個性を育もう」
 明治大学は、長野県の清里や山梨県の山中湖などに学生や教職員のための研修施設を持っています。西洋史学専攻のいくつかのゼミでは、こうした好条件を生かして合宿を行なっています。合宿は、普段の授業とは異なり、宿泊しながら、和やかな雰囲気のなかで共に学び、共に人生を語らう貴重な時間です。こうした教員や学友と共有する時間を大切にして、ゼミ生たちは生き生きと勉学に励み、知的好奇心をいっそう深め、それぞれの個性に磨きをかけています。

 また、駿河台キャンパスでは、まわりに古本屋街があるという立地を生かし、古本屋(洋書の本屋さんも含めて)ツアーを実施している先生もいます。大学の施設だけが「図書館」ではありません。キャンパスの周囲にも、豊かな「知の宝庫」があるのですから、利用しない手はありません。皆さんにモティベーションとやる気さえあれば、西洋史スタッフ一同は、どんな助力も惜しまないでしょう。共に、歴史を、そして西洋史を学んでいきましょう。