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心理社会学科

心理社会学科とは

社会心理学科

 「心理社会学科」は、多様化し複雑化する新しい時代にならではの心と社会の諸問題に対応する人材の養成を目的とした学科です。

「臨床心理学」「現代社会学」「哲学」の3専攻が置かれますが、『臨床』の意味は、社会環境の急激な変化のもとで発生する心と社会の問題に、現実に即した「現場性」「実践性」を重視して個人や集団に援助的にアプローチすることにあります。そしてそれは、『現代』性を大切にしながら個人の心の内面を社会的現実と関連させ理解することにより、人生の意味を人間の総合的把握を通して明らかにしようとするものに他なりません。この方向性は、「哲学専攻」にもあてはまります。それゆえ本学科と文学部の他学科である文学科、史学地理学科との協調関係も密接となります。

2011年度より、各コースの専門性をより高めるため、従来からの「臨床心理学コース」「臨床社会学コース」から、「臨床心理学専攻」「現代社会学専攻」へとそれぞれ名称を改め、1年次より2専攻制をとるなど、その形態は少し変わりましたが、「心理と社会を密接に学べる」本学科の基本スタイルには少しも変化はありません。2018年度からは新たに「哲学専攻」が加わり、人間という存在を根本的に考察することで、心理や社会の問題に切り込むアプローチを提供します。

心理社会学科では、多角的視野をそなえ、個人や集団に対して援助的姿勢を持ち、自立的思考のできる社会人の養成が課題となりますが、このため1・2年次では、主に人間的素養を深め、臨床の考え方の基礎理論を学び、3年次においてさらに高度な専門教育を修めます。専門教育では現場性、実践性の学科理念とかかわり、演習、実習が重視され、4年次には総仕上げとして卒業論文の提出を課します。4年間を通じて、少人数ゼミ形式を中心として、多数の半期修了科目を導入します。
心理社会学科の学生の取得できる免許・資格は、中学校、高等学校の一種教員免許、司書、司書教諭、学芸員、社会教育主事補などです。また、第一種指定校に認定されている大学院博士前期課程(臨床心理学専修)を修了後、臨床心理士の受験資格を得ることもできます。