経済学は、市場経済の仕組みに対する的確な分析と理解に基づいて、現実の経済問題とその解決策を理論的、歴史的な視点で考察する学問である。
経済系列は、博士前期課程において、この経済学の体系的な学習を通して、より専門的な知識を教授することにより経済問題に関する解決能力ならびに研究能力の基礎を習得させ、将来経済活動の重要な担い手になる高度専門的職業人と基礎的研究能力を習得した研究者を養成することを目的としている。
博士後期課程では、人口の高齢化や少子化の進行、格差の拡大、財政赤字の拡大、国内外における経済的不均衡の増大、武力紛争の拡大、更には環境問題といった多くの問題が国内的にも国際的にも深刻化するなかで、これら諸問題について、グローバルかつ歴史的な視野に立脚した最先端の高度な専門知識を教授することによって、革新的な知識と創造力をもって自立的に研究できる研究者の養成を目的としている。
これらの目的を達成するために、経済系列では、計量経済学、マクロ経済学、ミクロ経済学、財政学・公共経済学、国際経済論・国際金融、国際経済史、中小企業論、経済政策論、理論経済学・マルクス経済学など多くの科目と教員を用意している。