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研究科長あいさつ

商学研究科で、自らの研究にチャレンジしましょう

商学研究科長  博士(商学) 高橋 昭夫



 商学研究科は、2014年に創立110周年を迎えた「商学のパイオニア」としての本学商学部を基礎として、1952年に開設されました。博士前期課程の目的は、高度な商学に関連する知識を幅広く教授することによって、優れた問題解決能力及び研究能力の基礎を習得させ、自立して活動できる高度専門職業人と基礎的研究能力を習得した研究者を養成することです。また、博士後期課程の目的は、グローバルな視野に立脚し最先端の高度な専門的知識を教授することによって、革新的な知識の創造力を持った研究者を養成することです。

 大学院生の多様なニーズに対応できるのが、商学研究科です。商学研究科は、経済、商業、経営、会計、金融・証券、保険、交通、および貿易という8つの系列から構成されていて、約50名の教授陣によって、大学院生の様々なニーズに対応した研究指導が行われています。また、商学研究科は、多様な人々を受け入れています。一般入学や学部生を対象とした学内選考入試の他に、職業経験豊かな60歳以上の方を対象としたシニア入試制度を設け、多様な学びのニーズに積極的に対応しています。さらに、留学生に対しても、特別の入学試験制度が設けられています。加えて、入学後の留学生の日本語指導体制も拡充されています。

 商学研究科では、経済的な支援体制も整備されています。給付または貸与の奨学金制度が完備されていることに加えて、本学商学部との密接な連携のもと、教育補助業務従事者(ティーチング・アシスタント)、研究補助業務従事者(リサーチ・アシスタント)、または助手に任用される道も開かれています。つまり、教育ならびに研究の現場に直接携わりながら、学業に集中できるという支援体制が整備されています。

 研究における自主性が、商学研究科では、重視されています。商学に関する非常に幅広い科目の中から、自らの研究目的に適合した科目を選択し履修できます。また、研究における革新も重視されています。研究は、用意された正解をなるべく効率的に導き出すタイプの勉強と異なっています。研究には、唯一の正解はありません。常識や定説を疑うことから研究は始まるとしばしばいわれます。その意味で、常に自己を革新することが求められています。意欲ある多くのみなさんが、本研究科に進学し、充実した研究環境のもとで優れた研究成果をあげられることを願っております。

 

明治大学大学院