私は無線通信の研究に取り組んでいます。無線といってもピンとこないかもしれませんが、ケータイや無線LANといえば身近に感じてもらえるでしょう。これらの研究は成熟期を迎え、今は無線の高速化や低消費電力などの開発が盛んに行われています。
近年、高速道路ではETCが定着しました。これは高度交通システムの一つで、自動車と道路との間で情報を交換する「路車間通信」の研究から生まれた技術です。他にも事故や渋滞を減らすことを目的に、自動車同士の情報交換を目指す「車車間通信」や、衝突防止レーダーなどが実現に向けて研究されています。
ネットワークデザイン学科は工学的な学科です。「あったら便利だろうな」という思いを技術開発によって生みだす工学には、社会で役立っていることが実感できるおもしろみがあります。この学科が一般的な工学科と違う点は、数理を扱うという特徴にあります。数学の問題をパソコンに計算させることから、物を動かすためのプログラムづくりまで、プログラミングを基礎からしっかり学ぶことができます。
大学は将来の武器となる専門性を身につける場所です。モノの仕組みに興味がある人、ソフトウェアを開発したい人、一緒に生涯の武器を見つけましょう。将来の活躍の場は大きく広がっています。