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問題分析ゼミナール(3年生)紹介[蛭川 立]

明治大学情報コミュニケーション学部 分析ゼミナール(3年生)紹介
蛭川 立 准教授
(主要担当科目)人類学/不思議現象の心理学

≪学生へのメッセージ≫

 このゼミの研究領域は、原始社会の精神文化から、脳科学・意識科学、さらには仮想現実技術にいたるまで、幅広く分散しているようにみえます。しかし、学際というのは、雑多という意味ではありません。従来の学問分野から学びつつ、まだ「○○学」という名前のついていない領域を、試行錯誤しながら作り上げていく作業です。学部三年生から大学院博士課程まで、連携しながら勉強・研究を進めています。
■研究テーマ
人類学と意識研究 
■研究内容
 このゼミのテーマは,古今東西の諸文化の儀礼,神話,芸術などの精神文化と,それを生み出す人間の意識,とくに変性意識状態や変則的心理現象の研究です。
 ただし,具体的な研究テーマは自由で,むしろ個々人の関心が第一です。三年次には希望する研究分野の基礎をゼミ形式で学びながら各自がテーマを絞っていき,四年次には卒業研究として,ひとつのテーマを決めて(個人でもグループでも可)最終的な成果をまとめてもらいます。必ずしも卒業論文という形式にはこだわりません。過去には,旅行記や詩集,解説付きの美術・音楽作品などの卒業制作をまとめた諸君もありました。
 ゼミは普通の授業とは違い,いわば学術系同好会のようなものです。学部三年から大学院博士課程までをひとつの研究室として,お互いの授業も行き来自由にしています。メーリングリストなどを使って研究室全体で日常的な情報交換も行っています。研究テーマが類似する学内外の研究室,大学外で活動する人々との連携・交流も進めてきました。
 勉強のための合宿などはとくに予定していませんが,調査旅行は可能なかぎり支援します。蛭川本人や大学院生が沖縄の祭礼を案内したこともありましたし,インドネシア・バリ島や,ペルー・アマゾンなど,海外調査を遠隔でナビゲーションしたこともありました。具体的な活動は,必要に応じて,話し合って決めましょう。
その他(学生へのアドバイス)
 ゼミでの研究テーマは自由ですが,こちらで指導できる範囲には限りがあります。希望を出す前に予め蛭川がどのような研究をしているのかを大体知っておいてください。こうしたことを自力で調べるのも勉強のうちです。