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マイカリキュラムーカスタマイズできるカリキュラムー

マイカリキュラムーカスタマイズできるカリキュラムー

ようこそ「ガクの情コミ」へ 

須田努 学部長 ジェンダーフリーを宣言・表現したパリの街区

 情コミは「ガクの情コミ」を掲げています。ここでいう「ガク」とは学・楽を表しています。本来、勉学・研究とは楽しいものなのです。⽂学・哲学・法学といったように2 ⽂字の⽇本語で表される学問は、中世のヨーロッパの⼤学のカリキュラムの中から創られました。それらが、思惟・思索という世界を構築してきたのです。情コミでは、この良き伝統を継承しつつ、現代社会と向き合うために、①社会の⟨現在⟩を捉える、②多様で学際的なアプローチ、③創造と表現、といった3 つの柱を掲げ、それを実現するためのカリキュラムを組み⽴てました。情コミにはさまざまな専⾨分野の教員が多様なゼミ・講座を展開しています。その特徴をうまく利⽤し、3 つの柱を意識して学問・研究に取り組んでみましょう。
 さらに、現代社会と向き合うためには、“世界”を知ることも必要となります。「ガクの情コミ」では「世界のキャンパスから」→「短期留学」→「長期留学」という3 ステップによる国際交流プログラムも⽤意しています。「ガクの情コミ」での学問・研究によって、今までになかった世界が⾒えてくるはずです。

 情報コミュニケーション学部長 須田 努   

履修モジュール 

 1年次から段階を経て学際的知識を修得することが可能となるカリキュラムを設けてあります。卒業要件の124単位のうち,[3フレーム]に分類される専門科目群は,選択必修科目として64単位以上を修得する必要があります。1・2年次(和泉キャンパス)では社会科学・人文科学・自然科学から計10単位(社会科学フレームから4単位,人文科学フレームから4単位,自然科学フレームから2単位)以上を,3・4年次(駿河台)では残りの必要単位数を勘案して,社会システム・文化と表象・人間と環境の3つのフレームから自身の興味・関心に合わせて自由に履修することができます。つまり,学生は自己の問題関心に従い,主体的にカスタイマイズした科目履修が可能となります。わたしたちは,それを支援するために[履修モジュール]というものを100種類近く用意しました。もちろん,この[履修モジュール]は例示でしかありません。学生はそれを参考に履修科目を自由にカスタイマイズすることができます。
 また,2年次秋学期には3・4年次に所属するゼミナールの入室試験が実施されます。どのゼミナールの入室試験を受けるかを検討する時に履修モジュールを参考にすれば,1・2年次で修得した科目や,3・4年次で履修を考えている科目をもとに,自身の興味・関心に合ったゼミナールを選ぶことが可能となります。

情報コミュニケーション学科長 阿部 力也

「ガクの情コミ」の講義

(1)3フレームの説明 

和泉キャンパス図書館

 情報コミュニケーション学部では、学生が「問題を発見し、解決する4年間」を実現するために、3フレームといったものを設けています。学生は自己の問題関心に従いこの3フレームから自由に科目を選択し、学習します。社会科学/社会システムフレームでは、1・2年次で社会現象を実証的方法で分析し、その客観的法則を明らかにしようとする社会科学を学び、3・4年次で、「家族」「組織」「金融」「政治」といった現代社会を構成する社会システム特有の問題の解決を目指します。人文科学/文化と表象フレームでは、1・2年次に解釈の論理的整合性を論拠とする文献学的方法、すなわち人が書いたものを素材として分析、考察する方法を主とする人文科学を学び、3・4年次には、多様化が生じる現代情報社会において、いかに表象としての文化、「事実」が構築、伝達、受容、変容されるか批判的に分析、解決を目指します。自然科学/人間と環境フレームでは、1・2年次に自然界の様々な現象を観察したり実験したりしながら法則性を探求する学問である自然科学を学び、3・4年次に人間、社会、自然をめぐる複合的な問題の発見、分析、解決に向けた通時的、共時的視野を手に入れることを狙いとします。

教務主任 高馬 京子
(2)情報コミュニケーション学入門A・B 

テーマ「組織とコミュニティ」

 情報コミュニケーション学入門A・Bは、学際的な学びの扉を開くため設置されている1年次の必修科目です。多様な専門分野の教員が設定されたテーマのもとで、研究の最前線を紹介します。過年度に設定されたテーマとしては「ジェンダーと多様性」「創造と表現」「心理と行動」「公共性と社会システム」「組織とコミュニティ」「多文化と国際協調」などがあります。入学した皆さんは、まずこの授業でテーマの多様さと、それに加えてアプローチの多様さを身につけてください。また、この授業はすべてオンラインで行われるため、自分のペースでじっくりと学ぶことができます。「ガクの情コミ」ならではの学際性・多様性を楽しんでください。

教務主任 竹中 克久
(3)語学教育 

国際交流のようす

 情報コミュニケーション学部では、多様性に重きを置く語学教育を行っており、外国語として英語、選択必修外国語(ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語、タイ語)を一か国語学びます。英語では、国際情報社会に対応できる言語力とコミュニケーション能力を身につけた学生を育成するために独自の特別英語クラスSPICE(Special Program for Information & Communication in English)プログラムを設置しています。
 選択必修外国語の多様な言語文化を学ぶための1・2年次の「クリエイティブ・コミュニケーション」演習、「地域文化論(基礎)」講義、そして、3・4年次では各文化を多角的な視点から捉える各地域の「地域文化論」も設置されています。

教務主任 高馬 京子

「ガクの情コミ」のゼミナール

基礎ゼミナール・問題発見テーマ演習 (和泉キャンパス) 横田貴之

学生主催スポーツ大会のようす

 情報コミュニケーション学部では、1年次から4年次まで段階的に履修するゼミナール科目を設置しています。1年次に基礎ゼミナール、2年次には問題発見テーマ演習を履修できます。ゼミナールでは教員と少人数の学生による議論や発表を通じた双方向授業が行われ、学生は主体的・能動的な学習によって「ガクの情コミ」を実践します。様々な専門領域を持つ情コミ学部教員が担当するゼミナールでは、輪読やディベート、さらにはフィールドワークや作品制作など、既存の学問の枠を越えた学際的かつ多様な学びが可能です。新入生の皆さんにとって、ゼミナール科目は情コミでの学びの基礎体力をつける格好の場です。ここで自分自身の「ガクの情コミ」を見つけ、4年間の研究を通じて発展させましょう。

一般教育主任 横田 貴之
問題分析ゼミナール・問題解決ゼミナール (駿河台キャンパス) 

学生主催ゼミナール大会のようす

 2020年度より、情報コミュニケーション学部は「ガクの情コミ」を指針とし、学びの楽しさを知り、創造的な研究を目指す教育体制の向上を図っています。2021年度にスタートする新カリキュラムにおいては、この指針をさらに具体的に推進するため「卒業論文・卒業制作の単位化」を新たに実施し、4年間の研究の集大成をアウトプットする環境を提供します。
 学生は1・2年次で履修した多様な講義科目やゼミナールで修得した学際的な視点を得て、3年次の問題分析ゼミナールと4年次の問題解決ゼミナールでは、自身が設定した課題を探求し、卒業研究へと結実させていくという横断的かつ縦断的な研究の場を活用することが可能となります。皆さんの研究する意欲をサポートします。

教務主任 波照間 永子