Meiji University Library

明治大学図書館

「一」と「無」のあいだ —— 作品と図書の展示  そのとき筆は音をたてて、真っ白な世界を滑り出す。

開催期間:2020年12月04日~2021年01月17日
明治大学 生田図書館事務室

「在る」ものがそこに「在る」。「無」というのはそこに存在していたもののあとに、初めて立ち上がるものなのでしょうか。そんなことを考えた、COVID-19の流行している家での時間。調べ物をして、パラパラとめくる字典の最初の項に並んだ無数の「一」という漢数字が目に飛び込んできました。それらは単なる「一」の連なりではなく、先人たちの生きた証のように強く、輝いたものに見えました。
 書の最小の単位が「点」「画」であるなら、筆の種類、手先や身体の動き、加えて紙などの媒体の質によって、無数の書き方が存在します。あるものは、地平線のように地と空を真っ二つに分ける線に見える「一」。またあるものは、山々の連なりのように筆が紙に食い込み震える「一」。「一」はまた、円の一部のようでもあります。最小の「点」の連なりのようにも思えます。「点」が少しずつずれて最終的に最初とつながったとき、一つの達成感を得られるかもしれません。できあがったとき、筆はどのように摩擦し最初の点と重なることができたでしょうか。筆と紙の衝突に始まって到達まで、滲み、掠れ、摩擦などのドラマがどのように起こるのか、すでに「過去」の軌跡である「現在」の連なりとして体感していただけたらと思っています。
松尾桃空
 
書 松尾桃空
映像・写真 篠田優
映像提供「円相の裏側」 松本力
図書選定 管啓次郎、林 真、中野行準
展示協力 笠間悠貴、谷口岳
 
会場
明治大学生田図書館 Gallery ZERO
 川崎市多摩区東三田1-1-1 明治大学生田キャンパス内 044-934-7945
オンライン展示
  https://app.conceptboard.com/board/09rr-5tzh-y3sh-x01r-oiam
 
会期
Gallery ZERO  2020年12月4日(金)〜12月25日(金)
オンライン    2020年12月4日(金)〜2021年1月17日(日)
       ※配信期間に変更が生じる可能性があります。
 
主催  明治大学理工学研究科 建築・都市学専攻<総合芸術系>
連絡先 明治大学理工学部 管啓次郎研究室 (044-934-7275)