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青木 優 (AOKI YUU)

 aoki

 
卒業年月
2013年 3月 (1期生)
所属
株式会社MATCHA(東京都)
出身地
日本 埼玉県

1 現在の仕事

 株式会社MATCHAを2013年12月に創業し、代表取締役を務めています。事業内容は、訪日外国人向けWebメディア「MATCHA」の運営をメインに、地域や企業の魅力を海外に発信する情報発信業務をしております。
 創業から3年半で、MATCHAは現在9言語に対応している国内最大級の訪日メディアに成長しました。毎月150万人、年間1000万人以上の読者が見ているWEBメディアです。社員は16人で、そのうち3分の1が外国籍となっております。ダイバシティー豊かで、賑やかな組織です。
 クライアントは、自治体と企業が半分ほど。自治体は、今までで20以上の地域と連携して対海外への情報発信を実施。とある取り組みは、10万人以上への認知を獲得したヒット企画に。企業との連携は、成田空港のインフラから、東急ハンズのような小売業、オニツカタイガーなどのメーカーなど様々です。
 2017年6月には、星野リゾートと資本業務提携を締結。今後さらに地域の魅力発信を進め、インバウンドにおけるリーディングカンパニーになるべく尽力していきます。

2 国際日本学部での学生生活

 「日本の文化は世界で受けているけれど、日本人がそこでビジネスできていない。」とある講師のこの一言が、自分の人生を変えました。大学4年生の時です。
ちょうどこの言葉を聞いた時、自分は世界一周に行くと決め、将来独立すると心に決めていたからです。この言葉の切り口を得て、日本の文化が世界に受けているか見ながら旅をしよう。そして、それを実際にビジネスに活かそう。そう思って、一年間休学をして旅にでました。
 国際日本学部ではなかったら、僕はこの事業を起こしていないと断言できます。授業に対しては、必ずしも真面目な学生ではありませんでした。朝起きるのも苦手で、GPAも正直高くなかった記憶があります。ただし、国際日本学部で得た切り口を、最も今に活かしている人間の1人だと思います。
 クールジャパン学部と揶揄されることもありますが、日本を理解し、そして魅力を世界に発信するということは、これからの時代において大きな潮流になる。なにより、大義があります。

3 学部生へのメッセージ

 国際日本学部に限らず、大学は切り口を学ぶ場だと思ってます。大学で切り口を学び、その切り口を真似してみる。自分事として、動いてみる。動いていると、自分の言葉になって語れるようになる。そうやって言葉にだしていくと、共感してくれる人が増え、その言葉や行動をきっかけに動く人が出てくる。気づいたら人を巻き込んでいて、自分ひとりではできない何かが出来上がっていく。その繰り返し。その先に、本当にやりたいことが見えてきます。本当にやりたいことは、見聞きしたことではなく、自らが体験したことから生まれることだからです。
 僕が、国際日本学部生に言いたいのは、これだ!という切り口を見つけて、とにかく動くこと。実践すること。この学部には、これからの日本で活きる、いい素材がたくさんあります。国日生には、学内で見て、聞いて終わるだけではなく、自分の足で動いて、自分だからこその体験を掴み、新しい何かを作ってもらいたいです。
(2017年8月掲載)