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国際日本学部

ツルネン・マルテイ参議院議員の講演会が開催されました。

2009年07月02日
明治大学

弦念丸呈(ツルネン・マルテイ)参議院議員弦念丸呈(ツルネン・マルテイ)参議院議員

講演の様子講演の様子

学生との質疑応答の様子学生との質疑応答の様子

 国際実践科目1(担当教員:小林明)主催による弦念丸呈(ツルネン・マルテイ)参議院議員を講師とする講演会が6月25日(木)和泉キャンパスで開催されました。
 国際日本学部を中心に文学部、法学部など他学部の学生や教職員を含む70有余の聴衆を集めて成功裡に終了しました。

 今学期の講師選定は、フィンランド生まれフィンランド育ち、1967年の来日以来40年余、日本古典文学の翻訳、英語学校経営、日本への帰化、町議会議員、繰り上げによる参議院議員初当選、参議院議員再選という波瀾万丈の日本文化・社会適応を果たした同氏との交渉に成功したもの。薄謝にもかかわらず快諾頂いたのは、学生の努力の賜物です。

講演内容は、外国生まれの「選択日本人」に与えられた使命、国会議員となって驚き感服したこととがっかりしたこと、日本が世界で果たすべき役割、自分が予測する日本の将来、日本の大学生へのメッセージの3点について持論を展開。一貫して、キリスト教精神に裏付けられた使命感に支えられて日本文化に融合してきた半生を「人事を尽くして天命を待つ」、「至誠天に通ず」、「Be positive」、「健全なる精神は健全なる身体に宿る」といった自身の信念にからめた講演でした。講演後20分では足りないほどの学生からの質問に対し、丁寧な回答がありました。

最後に、同氏は質問に答える形で、「若いうちに留学や海外研修といった異文化体験を通じて、広い視野やマイノリティなどの異文化に寛容な心を育てて欲しい。また、選挙権のある学生には、ぜひ投票に行って自分の考えを国政あるいは都政に反映して欲しい。」との要望で講演をしめくくりました。

※ 国際実践科目:国際交流に関する催しを企画・運営したり、日本学に関する国際共同研究を行うなど、学生が実践的かつ主体的に学ぶことを目的とした、国際日本学部ならではのユニークな授業。講演のテーマ設定、講師の選定と交渉から実施、報告書にいたる一連の作業は、すべて学生によって当該学期の授業内で完結するものです。