Go Forward

国際日本学部

岡田誠司在バンクーバー日本国総領事の講演会が開催されました

2014年06月13日
明治大学 中野教務事務室

講義に聞き入る学生たち講義に聞き入る学生たち

「外交」について解説する岡田氏「外交」について解説する岡田氏

熱心に質問する学生たち熱心に質問する学生たち

6月6日(金)午後4時半から、国際教育交流論Aおよび海外留学入門A(担当教員:小
林明)のリクエスト講義として、岡田誠司在バンクーバー日本国総領事による講演会が「日本の外交活動と国際社会における日本の役割」と題して、中野キャンパスで開催されました。同氏は本学法学部の卒業生で、日本外交の最前線で活躍されています。

講演は、国の外交の現場ではどのような形で外交政策が策定、実施されているか、実務に基づく内容でした。30年以上の外交官経験に基づき、外交を「外国との交渉、交易、交流」という3つの視点から解説されました。交渉についてはアフガニスタンにおける反武装勢力を社会へ再統合させるための部族懐柔の政治交渉、交易については無政府状態のソマリアにおける難民への生活物資支援やケニアでの井戸掘り技術の移転支援、交流についてはバンクーバー総領事館の文化交流など、ご自身が直接関わられた外交事例を紹介しながら、国際社会に平和と安定をもたらす要因として国家間の相互依存、相互連携、相互協力の重要性について丁寧かつ分かり易く説明されました。

国際日本学部の学生にとって、「外交官は、自国の平和と安定を第一義としながらも国際社会の平和と安定をも同時に視野に入れて活動することが基本であり、幅広い見識と常に新しい情報を収集、分析することが重要である」という言葉は、外務省に限らず、将来グローバル社会での活躍を考えている学生への貴重なメッセージとなりました。

最後に、同氏は質問に答える形で、「留学を通じて、広い視野を養うことはこれからの時代を担う学生には大変重要である。」と指摘して講演を締め括りました。国際日本学部を中心に他学部の学生を含む約80人が聴講しましたが、予想以上に多くの質問が寄せられ、予定時間を30分もオーバーして盛会裡に終了しました。