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国際日本学部

「グローバルな視点から見た日本 ~真の国際人への道のり~」(講演会)を開催しました。

2014年07月07日
明治大学 中野教務事務室(国際日本学部)

6月26日(木)午後4時半から、国際日本学実践科目Aの授業の一環として、シルバーバーチ株式会社社長Patricia Bader-Johnston氏による講演会「グローバルな視点から見た日本~真の国際人への道のり~」が開催されました。この授業は、テーマ及び講師の選定から交渉や講演会当日のロジステックスまですべて学生が企画・実施するものです。

今年は、近隣諸国との問題を抱える日本がどのように国際化を進めれば良いのかという疑問に対する解を求めて、在日約30年のBader-Johnston氏を招きました。同氏はIBMジャパンのコミュニケーション部門取締役やゴールドマンサックス証券株式会社の運営・財務・人事総務部副社長など、大企業における上級管理職を歴任した後、企業の社会的責任に関するコンサルティング会社、シルバーバーチ株式会社を起ち上げました。日本における長年にわたる企業や日本人企業人との豊富な交流経験から、「外からの視点」による大変示唆に富んだ話を披露しました。

特に学生にとっては、「日本人は一般的に勤勉であり、ルールを遵守し、パートナーとして信頼できるという最高の美徳の持ち主だが、逆にそのことがグローバル化という新しい社会の変革期にあって、今日の日本の足かせになっているのではないか。」との指摘は刺激的だったようです。変革を要する時代に必要なことは、単に既存の環境に順応することだけではなく、時としてルールやシステムさえも変えていく力が重要であるとの話に説得力を強く感じたようでした。

同氏は質問に答える中で、「日本の経済活性化のためには、女性労働力を活用することが重要である。既に多くの企業で自宅勤務等の非伝統的な就業形態を採用しているので、企業の名前や既成概念に囚われず、自分にあった企業を選んで欲しい。」と指摘して講演を締め括りました。講演及び質疑応答はすべて英語で行われましたが、国際日本学部を中心に社会人を含め約60人が聴講し、盛会裡に終了しました。