卒業生の声
分身型ロボットを活用したプロジェクト学習がテレビ局の取材を受けました
2016年08月24日
明治大学 中野教務事務室
2016年7月14日、国際日本学実践科目Cの授業がテレビ番組制作会社の取材を受けました。放送は未定とのことですが、本学のウェブで紹介したいと思います。
国際日本学実践科目C(本学特任准教授 岸磨貴子担当)では、受講生が主体となって最新のテクノロジーを活用したプロジェクト型学習を実施しています。そのうちのひとつが、Orihimeという分身型ロボットを活用した実践です。学生たちは、身体障害者と連携しOrihimeを通して、新しい活動を作り出しています。
7月14日の授業には、連携者である番田さんが来校し、授業で学生たちの活動に対するフィードバックをくださいました。番田さんの感想を紹介します。
<番田雄太さんの感想>
今回OriHimeを通じて出会った学生達とリアルで繋がる機会を頂き、直接的な関わりを実現するに至りました。PC画面でしか交流がなかった学生達、意識高く人に寄り添おうとする姿勢には気づいていたつもりでしたが、実際に会ってみると益々リアルな感情や想いを受け取り、ひたむきにプロジェクトの実現のため取り組んでくれているのだと思いました。
今後も引き続き交流の場を設けて頂きたいと思うと共に、この空間が私にとっての学生生活であるような気持ちにもなり、様々な境遇にある人がこのような機会を踏んで、人との関わりや社会参加が築かれていくことを願っています。
***
次に、プロジェクトメンバーの緒方 日菜子さんの感想です。
<国際日本学部3年生の緒方 日菜子の感想>
これまでOrihimeを通じて番田さんとミーティングを重ねてきましたが、直接お話させていただいたのは今回が初めてでした。
対話中、私達学生からの質問に一つ一つ丁寧に答えて下さり、時折見せる番田さんの笑顔や生き生きした表情が印象的でした。直接顔を合わせることによって初めて分かるものが大いにあると感じ、番田さんの「Orihimeはきっかけに過ぎない」という言葉に非常に共感したのを覚えています。
今回の対話を通して、今はまだスタート地点に過ぎないということを体感しました。Orihimeを最終地点とするのではなく、これから「Orihimeを使って新しく何が出来るか」に焦点を当てて、多くの人々を巻き込んでさらなる挑戦に携わっていきたいです。
***
最後に、授業参観にこられた総合数理学部の佐藤一先生は本取り組みについて次のように述べています。
<総合数理学部教員 佐藤一先生>
国際日本文化学部の講義に飛び入りし、「窓」(分身型ロボット)を動く様を見る機会を得ることが先日できました。正確には、窓を使う方(番田さん)と窓の働く姿、そして「窓」の使い方を模索する学生に加わることができました。
色々な理由で他の人と同じ様に世界を見たいと願い、世界に参加を願い繋がりを求める人たちが、そこに行けなくとも、そこに窓を開く、そんな窓を間近に見ることに、魅了されました。
実際に、当日教室に介護者を伴って可動ベッドで来られた番田さんが、「窓」操り、学生の発表を見て学生と会話する姿を見て、イノベーションが世界に窓を開けるのを間近に眺めたという気がしました。
Orihimeという「窓」の使い方を学生諸君が発案し、議論する中にいると、「障子を開けてみよ、外は広いぞ。」(豊田佐吉)の言葉が思わず思い出されました。
私は「窓」は最初、きっと「見て聞いて、話して」の窓で、いずれは深い意味の「外は広いぞ」という繋がり持って世界に参加する窓にもなるだろうと思います。
イノベーションが人々に障がいを持つ方々にも「窓」を届け、学生諸君が、そこからさらにもっと世界に開く「窓」とその在り方を考える、それは共に生きる道の実ある模索と思いました。
***
今後も新しいテクノロジーを用いたイノベイティブな教育実践を展開したいと思います。(文責:岸磨貴子)
国際日本学実践科目C(本学特任准教授 岸磨貴子担当)では、受講生が主体となって最新のテクノロジーを活用したプロジェクト型学習を実施しています。そのうちのひとつが、Orihimeという分身型ロボットを活用した実践です。学生たちは、身体障害者と連携しOrihimeを通して、新しい活動を作り出しています。
7月14日の授業には、連携者である番田さんが来校し、授業で学生たちの活動に対するフィードバックをくださいました。番田さんの感想を紹介します。
<番田雄太さんの感想>
今回OriHimeを通じて出会った学生達とリアルで繋がる機会を頂き、直接的な関わりを実現するに至りました。PC画面でしか交流がなかった学生達、意識高く人に寄り添おうとする姿勢には気づいていたつもりでしたが、実際に会ってみると益々リアルな感情や想いを受け取り、ひたむきにプロジェクトの実現のため取り組んでくれているのだと思いました。
今後も引き続き交流の場を設けて頂きたいと思うと共に、この空間が私にとっての学生生活であるような気持ちにもなり、様々な境遇にある人がこのような機会を踏んで、人との関わりや社会参加が築かれていくことを願っています。
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次に、プロジェクトメンバーの緒方 日菜子さんの感想です。
<国際日本学部3年生の緒方 日菜子の感想>
これまでOrihimeを通じて番田さんとミーティングを重ねてきましたが、直接お話させていただいたのは今回が初めてでした。
対話中、私達学生からの質問に一つ一つ丁寧に答えて下さり、時折見せる番田さんの笑顔や生き生きした表情が印象的でした。直接顔を合わせることによって初めて分かるものが大いにあると感じ、番田さんの「Orihimeはきっかけに過ぎない」という言葉に非常に共感したのを覚えています。
今回の対話を通して、今はまだスタート地点に過ぎないということを体感しました。Orihimeを最終地点とするのではなく、これから「Orihimeを使って新しく何が出来るか」に焦点を当てて、多くの人々を巻き込んでさらなる挑戦に携わっていきたいです。
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最後に、授業参観にこられた総合数理学部の佐藤一先生は本取り組みについて次のように述べています。
<総合数理学部教員 佐藤一先生>
国際日本文化学部の講義に飛び入りし、「窓」(分身型ロボット)を動く様を見る機会を得ることが先日できました。正確には、窓を使う方(番田さん)と窓の働く姿、そして「窓」の使い方を模索する学生に加わることができました。
色々な理由で他の人と同じ様に世界を見たいと願い、世界に参加を願い繋がりを求める人たちが、そこに行けなくとも、そこに窓を開く、そんな窓を間近に見ることに、魅了されました。
実際に、当日教室に介護者を伴って可動ベッドで来られた番田さんが、「窓」操り、学生の発表を見て学生と会話する姿を見て、イノベーションが世界に窓を開けるのを間近に眺めたという気がしました。
Orihimeという「窓」の使い方を学生諸君が発案し、議論する中にいると、「障子を開けてみよ、外は広いぞ。」(豊田佐吉)の言葉が思わず思い出されました。
私は「窓」は最初、きっと「見て聞いて、話して」の窓で、いずれは深い意味の「外は広いぞ」という繋がり持って世界に参加する窓にもなるだろうと思います。
イノベーションが人々に障がいを持つ方々にも「窓」を届け、学生諸君が、そこからさらにもっと世界に開く「窓」とその在り方を考える、それは共に生きる道の実ある模索と思いました。
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今後も新しいテクノロジーを用いたイノベイティブな教育実践を展開したいと思います。(文責:岸磨貴子)