Go Forward

国際日本学部

国際日本学部佐藤ゼミが「東京シティアイ×明治大学×中野区コラボレーション企画」第2弾のプレゼンテーション大会を実施しました

2017年01月12日
明治大学 中野教務事務室

12月22日(木)に佐藤ゼミの学生による「中野区への訪日外国人観光客誘致のためのプロジェクト」の最終プレゼンテーション大会が中野キャンパスにて実施されました。

コラボレーション企画の第2弾となる今年度の課題は、東京丸の内の観光案内施設「東京シティアイ」*を訪れた訪日外国人観光客に、中野に来てもらうためのオリジナルパンフレット(英語)制作」です。まず、春学期から中野区や観光協会の方々によるレクチャー、東京シティアイや中野区内でのフィールドワーク、中野区の観光情報サイト「まるっと中野」を通じた、区内の観光資源の取材記事作成などを実施し、地域への理解を深めていきました。その後、4つのチームに分かれて既存のパンフレットや観光マップの形と枠にとらわれない、中野区内の観光コンテンツや発信方法を考え、工夫を凝らしたオリジナルの英文パンフレットを実際に制作しました。

最終報告会では、中野区の田中区長、東京シティアイの山本所長、中野区観光協会の宮島理事長をはじめ、中野や東京シティアイの多くの関係者の方々にご参加いただき、各チームがそれぞれ制作したパンフレットをもとに、プレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションはコンペ形式で行われ、最優秀チームの作品は実際に東京シティアイで展示・配布されます。

審査の結果、今回グランプリに選ばれたのは、チームBIRUKAZE(泊葵衣さん、片山南実さん、土屋智廣さん、野口美里さん、水野夏菜さん)による「NAKANO is Your HOME」。中野をひとつの「家(HOME)」に見立て、中野駅周辺に点在する訪日外国人観光客におすすめのスポットを、飲食店(居間)や宿泊施設(寝室)、銭湯(風呂場)、スーパーマーケット(台所)というように,日本の家の間取り図に重ね合わせて紹介するもので、中野区を日本人の日常生活を感じられる温かい「HOME」として、家族の一員のように迎えて楽しんでもらおう!というコンセプトで制作されました。さらに、パンフレットは誘目性を高めるため、1枚の紙を折りたたむと家の形になるようにデザインされています。外国人にも人気のある日本の「折り紙」文化の要素を取り入れ、国際日本学部の学生ならではのオリジナルパンフレットになりました。

(優勝チームコメント)泊 葵衣さん(佐藤ゼミ3年)
プレゼン大会本番に向けて、チームの仲間と日々議論を重ね、試行錯誤しながらパンフレットの作成、プレゼンの準備に取り組んできました。パンフレットの構想段階からフィールドワーク、形にするところまで何度も行き詰まることがありましたが、最終的にはチーム一丸となって楽しみながら進めることができたと思います。夜遅くまで作業することもありましたが、優勝することができて喜びと達成感を感じています。私たちのこだわりが細部まで詰まったパンフレットが出来上がったと思います。多くの外国人観光客の方々に手に取って頂けたら嬉しいです。

最優秀チームの学生が企画制作したパンフレットは、東京駅丸の内南口にある観光案内所、東京シティアイで一定期間、展示・配布される予定です。その他、コンペ参加各チームの制作した作品の概要は以下の通りです。いずれも学生らしいアイディアを詰め込んだ作品で、これらの作品についても、今後中野区内等での展示・配布を検討しています。

●Chuo Line HOPPING ! ~感じて残すトラベラーズノート~(チーム名:なかのサンタクロース)
:東京〜新宿〜中野〜三鷹間の中央線沿線のまちを途中下車しながら楽しんでもらう4つのコースを設定。そこで感じたことをメモしていく「トラベラーズノート」として利用し、さらにお土産として持ち帰ることができる。各コースのコンセプトは、「日本語の表記はわからないから、それがかえって面白い!」という外国人観光客へのインタビューに基づき、「しっぽり」「そぞろ歩き」といったテーマで、英語では訳しにくい日本語の表現をそのまま使って組み立てた。さらに和紙をアレンジした「巻物」形式のデザインを採用し、日本らしさとパンフレットを徐々に開いていくワクワク感を表現した、アイディアあふれる作品。

●Are you free now? ~空き時間を大活用!コンパクトに巡る中野~(チーム名:KONG KONG)
:旅行には様々な予定外の「空き時間」がつきもの。中野の強みであるアクセスの良さを活かし、その「空き時間」にこそ中野を訪れてもらおうというプラン。5分、10分、30分、といった短い時間で中野でできることを紹介し、それぞれの空き時間の長さに応じて自由に組み見合わせて観光できるようにした。表紙には3Dの時計をデザインし、これは実際に手にはめてトリック写真が撮れるようになっている。「SNSで投稿したくなるパンフレット」としてもオリジナリティを出し、話題性を高めようという学生らしい意欲ある作品。

●中野に来てみそ~!-小さな日本がもつ大きな可能性(チーム名:鳳梨酥(ぱいなっぷるけーき))
:歴史のある中野の「みそ」文化に焦点をあて、和食に関心のある訪日リピーターをターゲットにした作品。中野区の唯一の「東京都ふるさと認証食品」であり、1885年に中野で創業した江戸甘味噌「あぶまた味噌」をはじめ、中野区内の店舗で購入できる味噌を使ったお惣菜やレシピを紹介し、実際にチームメンバーでそれらを詰め込んだお弁当をつくって、日本の「BENTO」文化とともにPRした。パンフレットは卓上カレンダー形式になっており、帰国後は中野の「味噌レシピ」をキッチンに立てて、見ながら料理できるような工夫も凝らした実用性も高い作品。

中野区役所facebook:ja-jp.facebook.com/nakano.city.tokyo/
東京シティアイ:www.tokyocity-i.jp/
*東京シティアイは、東京丸の内の複合ビルKITTE内に2013年にオープンした、JTBコミュニケーションズが運営する「日本の旅、日本の観光」の魅力を発信し、新しい交流を育むツーリストインフォメーションセンターです。