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国際日本学部

金ゼミが韓国遠征を行いました—帰国報告—

2019年01月17日
明治大学 中野教務事務室

景福宮での集合写真景福宮での集合写真

高麗大学との交流後の集合写真高麗大学との交流後の集合写真

南北境界線付近のDMZ南北境界線付近のDMZ

金ゼミの3年生は昨年12月下旬、ゼミ活動の一環として韓国ソウルにある高麗大学を訪問し、現地の学生と日韓関係や両国社会の違いについて意見交換をしました。

今回の交流は、まず金ゼミ生3チームによるプレゼンテーション、続いてディスカッションタイムとして韓国の学生から意見や感想を頂くという構成で進行しました。

プレゼン内容は、1.経済チームより「日中韓の決済手段比較」「RCEPとアジア地域の貿易政策」、2.社会チームより「日韓就活文化の比較」「日韓女性の社会的地位比較」「ヘイトスピーチ」、3.歴史チームより「日韓歴史問題—従軍慰安婦問題と未来志向の日韓関係に向けて」といった流れで、日韓やアジア地域に関する広範なテーマを取り扱いました。

この日に至るまで、ゼミの時間を有効に活用し、膨大な量の文献やニュース記事を徹底的に読み込みました。また都内で行われたヘイトスピーチや慰安婦ミュージアムの見学など、自ら足を運びながら主体的に準備を進めて来ました。当日の交流では金ゼミ3年生全員でその成果を存分に発揮することができました。

高麗大学の学生からは「隣り合う国同士なのに大きな違いがあることに驚いた」「韓国における歴史問題の認識は違う部分もある」「RCEPについてはあまり知らなかったが将来的に実現したら面白いと思う」など多くの意見を頂きました。また高麗大学の教授からもご好評を頂くことができました。ゼミ生としてもとても満足のいく内容と手ごたえでした。

そしてアカデミックな交流後は食事会を開催し、美味しい韓国料理をいただきました。その場では韓国の学生生活の過ごし方や徴兵制、若者が考える北朝鮮との関係など韓国の学生の本音に耳を傾けました。そして歴史問題や教育に関しても日韓関係の未来を考えるうえで多くの実りとヒントがありました。

また、ソウル滞在中の別日には、朝鮮半島南北境界線付近に広がる非武装地帯(DMZ)を訪れました。朝鮮戦争の舞台そして休戦状態の今日まで緊張状態が60年以上も続く現場を目撃し、また国境付近の「都羅展望台」から北朝鮮を望むことができました。南北分断の歴史と統一への強い願いを感じ取ったDMZ訪問でした。これは国際政治経済、特にアジア地域情勢を研究している金ゼミにとって大変貴重な経験です。

韓国遠征を終えて、韓国の学生と政治や経済に関して深く交流できたことは大変貴重なことです。渡航前は近年の不安定な日韓関係の影響を不安に思っていましたが、実際には韓国の学生をはじめ、多くの韓国人のやさしさと温かさを感じることができました。この韓国遠征で得た多くの学びを活かして、今後もゼミ活動に励んでいきます。

井上大誠(3年・金ゼミ長)