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国際日本学部

山脇ゼミがオーストラリアへの研修旅行を行いました

2019年09月20日
明治大学 中野教務事務室

国際日本学部山脇ゼミ(3年生15人)が、2019年8月25日から8月30日にかけて、オーストラリアで多文化共生に関するフィールドワークを行いました。ニューサウスウェールズ(NSW)州の州都であるシドニー市で、医療・教育・行政など様々な分野での多文化共生に関する視察を行いました。NSW州の人口は約800万人で、住民の3割近くが海外で生まれ、275の言語が話されています。

1日目は、シドニー地域保健局、在シドニー日本国総領事館、自治体国際化協会シドニー事務所を訪れました。医療現場における医療通訳など多言語対応や、日本とオーストラリアの歴史的関係から現在の交流、オーストラリアがどのように多文化社会になったのかということを学びました。

2日目は、NSW州政府の多文化局、パラマタ市立図書館、国際交流基金シドニー日本文化センターを訪問しました。移民や難民の方々に対するサポート体制やヘイトスピーチ対策について、移民や難民のための市立図書館が持つ役割や、日本文化をオーストラリアで発信する活動について学習しました。

最終日は、チャッツウッド集中英語センター、シドニー市役所を訪れました。オーストラリアに移住した中学生のための英語学習のカリキュラム、シドニー市としての移民や難民そして留学生の受け入れ政策について学びました。

白豪主義から多文化主義に転換してから40年余りと、日本と比べると長い多文化共生の歴史があるシドニーでは、すべての人にとって暮らしやすいまちづくりが、さまざまな生活の側面に行き通っているように感じました。

特にシドニー市役所で伺った “Diversity is a reality. Inclusion is a choice.” という言葉が印象に残りました。移民や難民の方々がオーストラリア人として「普通に」暮らすためには、普通以上のサポートが必要なことを感じました。

最後に、今回の視察プログラムの準備から当日のサポートまで、自治体国際化協会シドニー事務所の佐々木悠介さんに大変お世話になりました。ゼミ生一同改めてお礼申し上げます。

(国際日本学部3年 勝部未紗子)