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国際日本学部

国際日本学部特別講義「映画と美術の間ー日本と韓国の映像作品を中心に」を開催します

開催期間:2019年11月17日
明治大学


国際日本学部特別講義「映画と美術のあいだ – 日本と韓国の映像作品を中心に」を11月17日(日)に開催します。この度の開催は、現代美術分野で国際的に活躍する日本と韓国のアーティストを招いた映像作品の上映とディスカッションが行われます。20世紀における日韓の文化的記憶をめぐる二つの上映作品は、美術館のなかで展示(インスタレーション:installation)という形式で発表されました。「ブラックボックスと言われる映画館とは異なる環境のなか、展示室内を移動する観客に向けて、二人の美術作家はいかなる方法論で空間と時間を演出(installing time in space)したのだろうか?」本特別講義では、現代映像芸術表現の射程を検証し、展示と上映という二つの鑑賞形式における観客性(spectatorship)を分析します。


    国際日本学部特別講義 「映画と美術のあいだ – 日本と韓国の映像作品を中心に」

講  師:藤井光氏(美術作家・映画監督)、ナム・ファヨン氏(美術作家)
コメンテーター:山下宏洋 氏(イメージフォーラム・ディレクター、映画プログラマー)、大坂紘一郎氏、(ギャラリーASAKUSA代表)、多田かおり氏(東京都写真美術館恵比寿映像祭キュレーター)
進  行:馬定延 特任講師(本特別講義コーディネーター)
上映作品:藤井光《2・8独立宣言書|日本語で朗読する》(2019)、ナム・ファヨン《イムジン河》(2017) (*両作品ともに日本初公開、短縮版上映)

使用言語:作品上映(藤井:日本語、英語+韓国語字幕/ナム:日本語+韓国語、英語字幕)、ディスカッション(日本語・韓日逐次通訳)

日  時: 2019年11月17日(日)13時00分-16時00分、開場:12時45分
場  所: 明治大学中野キャンパス・ホール(低層棟5階)
対  象: 国際日本学部生・一般公開(事前申込不要)

主  催: 明治大学国際日本学部
協  力: 明治大学現代日本パフォーミング・アーツ研究所

  ※ポスターはこちら 【PDF_Japanese】   【PDF_Korean】

【講師略歴】
藤井光(FUJII Hikaru)氏:
1976年日本生まれ。近年の主な作品発表・受賞歴に、《無情》(あいちトリエンナーレ2019)、
《2・8独立宣言書|日本語で朗読する》(Zero Gravity World展、韓国ソウル市立美術館、2019)、《The Primary Fact》(Onassis Fast Forward Festival、ギリシャ、2018)、《日本人を演じる》(NISSAN ART AWARD 2017、横浜、グランプリ受賞)など。2018、2019年度に国際日本学部「メディア・アートB」/「Media Arts B」の内でワークショップ「日本人を演じる(Playing Japanese)」を行った。

ナム・ファヨン(NAM Hwayeon)氏:
1979年韓国生まれ。近年の主な作品発表歴に個展「Abdominal Routes」(クンストハーレ・オーフス、デンマーク、2019)、個展「イムジン河」(視聴覚、韓国、2017-2018)、《Throbbing Dance》(REENACTING HISTORY展、韓国国立現代美術館、2017)、《The Botany of Desire》「All the World’s Future」展(第56回ヴェネチア・ビエンナーレ、2015)など。植民地時代の朝鮮半島に生まれて日本(内地)でデビュー・活動したダンサー崔承喜(1911-1969)を素材にした《半島の舞姫》が、2019年第58回ヴェネチア・ビエンナーレの韓国館にて展示中。