Go Forward

国際日本学部

英語「で」学ぶ教材開発と実践ー国日生の研究活動報告

2020年02月28日
明治大学 中野教務事務室

2020年2月18日、岸ゼミの柴田恒さんと小林奏太さん(3年生)、そして川嶋智史さん、橋本里奈さんが、渋谷区立上原小学校の6年生の学級で、開発した英語教材を用いた「英語で学ぶ」教育実践を行いました。柴田さんと小林さんは、2019年からゼミで開かれた教育のプログラムおよび教材開発を行うEducation of Opening (EDoP)プロジェクトを立ち上げ、地域の子ども向けの英語教育を行っています。今回ご紹介するのは、子どもたちがプレイフルに遊びながら英語を活用し、習得できるカードゲームの4シリーズ目「犯人探しは君が頼り」。以下、英語学習のためのカードゲームを開発した柴田さん、小林さんの報告です。

柴田恒さん(国際日本学部3年生)
今回、上原小学校にて開発した英語教材の実践を行いました。来年度から英語が科目化される小学6年生を対象に今回の英語カードゲームを開発しました。英語に慣れ親しむだけでなく、英語を主体的に学び活用する姿勢を育めるようゲームのコンテンツを工夫しました。具体的には会話ベースでゲームを進行し、「疑問文」の活用ができるようにしました。

今回の実践で良かった点は、英語を話すことを通して子どもたちが楽しんでいたことです。子どもたちが英語を学ぶのではなく、英語「で」会話をしながら学ぶ姿を見ることができました。子どもたちがもっと知りたい、もっと話せるようになりたいと思えるコンテンツづくりを引き続き行っていきたいです。

改善点としては、子どもたちが想像的(創造的)に問いが作れるルールが必要だった点です。覚えてほしい表現に固執するあまり、子どもたちが自ら英語を組み立てるという機会を十分に作ることができませんでした。暗記した表現を使うだけではなく、既有知識を土台とした発展的な問いや表現ができるようなルールや評価も必要だということがわかりました。

今回、初めて実際の公立小学校の現場で実践させていただきました。この機会をくださった上原小学校の稲葉校長先生と6年担当の重田先生に感謝申し上げます。今後も英語「で」学ぶ英語アクティビティを開発していきたいと思います。

小林奏太さん(国際日本学部3年生)
渋谷区立上原小学校で英語「で」学ぶアクティビティを行いました。柴田さんと英語教材開発を行い、公立小学校で初めて実践しました。とても緊張したのですが、岸先生をはじめ上原小学校の先生方、後輩の川嶋智史さん、橋本里奈さんの協力のもとなんとかやりきることができました。ありがとうございました。

今回の英語教材は疑問文を使ってゲームを進めるものでした。実際に小学校で実践してみて、良かった点と改善点がありました。

良かった点:上原小学校の生徒たちがとても楽しそうにアクティビティをしてくれていたことです。僕自身小学生と一緒になってアクティビティをしたのですが、子どもたちが話し合い、楽しそうにアクティビティを実行しているところを見て教材を作ってよかったなと思いました。

改善する点:疑問文をテーマにした教材だったのですが、表現が決められていたことにより子どもたちが自ら考えて英語を使うということを引き出せなかったことです。子どもたちが主体的、対話的に英語が使えるよう教材内容を設定する必要があると思いました。

最後に、上原小学校での貴重な体験、本当にありがとうございました。今まで以上にこれからも教材開発にがんばって取り組んでいこうと思います。