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国際日本学部

「留学生のための学術日本語Ⅲ」クラスの留学生が、JICA地球ひろばを訪問しました

2023年10月18日
明治大学 国際日本学部

10月7日に「留学生のための学術日本語Ⅲ」を履修している学部留学生がJICA地球ひろばを訪問しました。当日は、JICA地球ひろばの地球案内人による「開発」について考えるワークショップの体験、「人間の安全保障」の展示見学をしました。偶然にも地球案内人の方が明治大学の卒業生で、社会で活躍している先輩の姿に大変刺激を受けました。

「留学生のための学術日本語Ⅲ」では、SDGsをテーマとしたプロジェクトワークに取り組んでおり、今回、JICA地球ひろばでの体験を通して、SDGsに関して、理解を深めることができました。

 

以下は留学生の感想です。

 

ただ、話を聞くだけではなく、グループワークもたくさんあって面白かった。特に、開発について考えるワークでは、「教育」「経済」など10項目の中で優先順位を決める活動があったが、グループによってその順位が全く違っていて、興味深かった。

展示見学では、国別のSDGs17目標の達成度を色で示す装置があり、世界では改善すべき問題がまだまだ存在することを改めて考える機会になった。また、体験ゾーンには、水の入ったバケツが置いてあった。家に水道がなく、生活に必要な水を毎日運んでいる子供たちの話を聞き、実際にバケツを持ってみた。13ℓの水の入ったバケツは、私には重すぎて、持って歩くことは難しかった。1日分の水を得るためには、想像していたより時間も労力もかかることがわかった。水を運ぶ労働だけで、それ以外には何もできずに1日が過ぎてしまうだろうと感じた。このような体験活動を通して、世界にある問題を実感できた。これから、JICAでの学びを活かして、世界の問題解決に貢献したいと考えるきっかけになった。(クォンウンビン、チェジウォン、シンヒョビン、チンエイイ)

 
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ワークショップで真剣にディスカッション 「教育」のゾーンで、アフリカ・ブルキナファソの小学校を体験

「開発」に関するワークショップが最も記憶に残った。社会の中で、自分が何を重視しているのか考えてみることができる時間だった。私たちのグループ内でも様々な考えがあり、お互いに意見交換をした。また、他のグループの発表を聞くことで、考えの幅が広がった。

環境教育に関する話では、ポテトチップスが間接的に森林破壊を引き起こす原因だという点が衝撃的だった。しかし、環境に配慮した原料を使用したポテトチップスには認証マークが付いているということを知り、多くの人々がSDGsのために努力していることに気づいた。また、ポテトチップスは認証マーク付きのものを購入することで、日常生活で、誰でも簡単にSDGsに参加できるという事実が印象的で、希望を持つことができた。

最後に、SDG17の目標に関する説明を聞き、面白い体験を通して、その大切さを以前よりも実感することができた。最も記憶に残ったのは、6番目の目標である水不足をテーマとした体験だった。そこには水の入ったバケツがあり、それは現地で子供たちが運んでいるのと同じ重さだった。とても重くて驚いた。(ホンソジン、キムギリム、キムミンソン)

 
 
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「お、お、重い…」毎日毎日、家族のために生活用水を運ぶ過酷さを体験
「紛争」のゾーンでは、多様な形の地雷を目にし、いかに危険であるかを痛感
 
 

地球案内人の方が明治大学の卒業生で、パプアニューギニアでの海外協力隊としての活動について話を聞いて、現地の実情を知ることができた。ワークショップでの開発目標をダイヤモンドの形に並べ替る活動を通して、みんなの意見を聞いて、様々な考え方があることを知った。また、展示見学ではSDGsの実体験ができた。水道のない地域で暮らす人が、毎日運ばなければいけない水のバケツを持ってみて、その重さを感じたり、マラリアの防止のために使う蚊帳を触ってみたりして、社会が抱えている現状に触れることができた。特に、紛争のコーナーが印象深かった。戦場に残された多くの爆弾、少年兵のポスターや様々な形の地雷が展示されていた。その中は模造品もあり、本物の手榴弾もあった。このようなものが、今もまだその場所にはあると考えると、とても心配になった。今現在も世界では毎年多くの人が爆弾によって亡くなっている。最近のハマスとイスラエルのニュースを見て、そのことを改めて感じるようになった。兵役に行った経験があるが、その時には少年兵のことは知らなかったし、地雷を見たこともなかった。ずっと平和の中で暮らしている私たちにはわからなかった。しかし、現実はそうではない。だから私たちはこの問題を解決するために良い方法を考えなければならないと感じている。

(トウカテンゴ、パクジュフン、ソンミンジェ、ジョンゼハ)