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国際日本学部

国際日本学部 ラテンアメリカ研究講座で、中南米地域学生グループとの合同授業が行われました

2024年02月26日
明治大学 国際日本学部

2023年12月13日(水)、ラテンアメリカ地域と日本との交流促進と社会起業教育を推進する一般社団法人ごろ夢によるスタディツアー”SEED Program2023”の一環として、明治大学を訪問しました。訪問時には、日本人学生と中南米地域(アルゼンチン、ブラジル、コロンビア)からの学生グループ23名が、旦敬介教授のラテンアメリカ研究講座を訪問させていただき、講座を履修する学生たちと合同授業を行いました。

授業の中で、日本やアルゼンチン、ブラジル、コロンビアの経済的・社会的状況について紹介し、ディスカッションが行われました。学生たちはグループごとに経済格差や労働問題といったテーマを割り当てられ、日本やラテンアメリカにおける現状や共通点、検討された課題、展望などについて英語で意見交流した後に、全体に話し合った内容を共有しました。

合同授業は、男女格差、所得格差、教育格差など、日本とラテンアメリカが直面している様々な問題についての議論を通して、学生たちがその問題や原因、影響について幅広い学びを得るための有意義な時間となりました。授業内ではアイスブレイクの時間も設けられ、学生たちからは「会話を通じてお互いの国や文化の理解も深められた」との声も多くありました。

今後もこのような国際交流を継続することで、学生たちが学問的・文化的学びを得られる機会を得られることを願っています。


以下、授業参加学生からのコメントを紹介します。

正直なところ、文化は違っても、労働市場という点では私たちは共通の問題を抱えていることに衝撃を受けました。また、私たちとは対照的に、日本のグループは問題点を示すだけでなく、解決策も提案していたのが興味深かったです。
-SEEDプログラム 参加学生より


国の発展度合いによって、着目すべき社会課題が違うことが分かりました。同時に、日本が直面している問題に取り組むことが南米の未来にも影響を与えると感じました。
-SEEDプログラム 参加学生より


ラテンアメリカの国々の経済格差がどのようなものか、何が原因なのかについて分かりやすいプレゼンをしてもらいました。特にジェンダーによる格差が大きく、また教育格差が犯罪に繋がる傾向があることも分かりました。日本の塾文化が教育格差や経済格差に与える影響がある可能性について考えたことも、印象に残っています。
-明治大学 参加学生より


今回ラテンアメリカの国々から来た学生と話して一番印象的だったことは、彼らが日本の教育現場における労働時間を見て、「なぜ?何のために?」と非常に衝撃を受けていたことです。確かに日本の教員の労働時間は長いとの認識はありますが、現状を仕方がないと受け入れるのではなく、彼らのように批判的な視点で物事を見ることが必要なのではないかと思いました。
 -明治大学 参加学生より