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国際日本学部

「国際日本学実践科目B」に、はやぶさのお2人が登壇されました。

2025年11月04日
明治大学 国際日本学部

受講生と駿河ヤマトさん(左)、大滝ひかるさん(右)受講生と駿河ヤマトさん(左)、大滝ひかるさん(右)

「国際日本学実践科目B」は、日本の音楽を“世界”という視座からとらえ直し、その多層的な広がりを考察する講義です。10月23日の授業には、歌謡ユニット・はやぶさの2人が登壇しました。
 歌謡曲は20世紀に日本の流行歌全般を指す言葉として用いられ、ジャズ、ハワイアン、マンボ(キューバ)、カリプソ(トリニダード・トバゴ)など、世界各地の音楽的要素を取り入れてきました。いわば、日本の近代における音楽の国際性を象徴する存在です。また、演歌は、1960年代に現在のような形となった、比較的新しいジャンルです。
 30代のはやぶさの2人は、自分たちが生まれる前の流行歌に惹かれた理由を語り、学生の意見にも耳を傾けながら、歌謡曲や演歌の魅力と今日的な意味について話し合いました。
 本講義では、これからもさまざまな視座から、日本音楽の多様性について探究していきます。
担当:原田悦志(兼任講師)
 
まず僕たちに事前にたくさんの質問などを寄せてくださっていたことがとても嬉しかったです。演歌・歌謡曲という普段はあまり接点の少ないジャンルのことだったにもかかわらず真剣に話を聞いてくださる姿に背筋の伸びる思いでした。
どのようにしたら若い世代の方々へ曲の世界観の良さが伝わるだろうと考えていただけた事の内容は今後の僕たちの活動に大きな収穫であり、課題ともなりました。エボレボ!を聴いていてくれて歌ったことがあったと教えてくれたことやスナックはやぶさの動画を見て良いと思ってもらえたこと、すごい励みにもなりました。またいつかみなさんとお会いできる日が来ることを楽しみにしています!
大滝ひかる
 
この度は素晴らしい機会を頂き、有難うございました!現役大学生の皆さんの前での講義、足りない部分が多々あったと思いますが、事前に頂いた感想、質問から皆さんが真剣にこの講義に向き合って下さっている事に感動しました。
いわゆる「古き良き」のジャンルである演歌・歌謡曲を現代に合わせ、新たな魅力を纏う可能性を討論から見出せました。皆さんにも楽しんで頂けるよう、より頑張って歌っていこうと思えました。大変有意義な時間でした。
駿河ヤマト
 
(受講生の声)
お二人共に、演歌を心からお好きで、それを自分の職業にしていらっしゃることがとても素敵だと思いました。そのようなお二人を拝見し、私も大学生活の中で心から好きだと思えることを見つけて、それを将来に繋げていけたらいいなと思いました。歌詞を見なくても聴き取ることができるように歌い方を工夫されていることや、悲しいことがあってもステージの上では笑顔を見せなければいけないということなど、聴く側としてはあまり意識したことのなかった歌う側の努力を知ることができ、とても興味深かったです。また、生徒一人ひとりの意見にも真摯に耳を傾け、今後の歌謡曲の在り方について柔軟に考えていらっしゃるお二人の姿勢がすごく素敵だと感じました。そして、授業の最後に披露してくださったお二人の歌声が本当に素晴らしく、心に深く響きました。今まで演歌というジャンルにはあまり触れてこなかったけれど、お二人を通してその良さを改めて理解することができ、自分の知見が広がったように感じられてとても嬉しかったです。貴重なお話を本当にありがとうございました!
(国際日本学部1年 鍵田美怜)
 
今回の授業を経て、好きなものや情熱を傾けられるものは幼少期や若い頃のきっかけや初期衝動と色濃く結びつけられると感じました。特に音楽に関する入口は、ほんの些細なきっかけ(今回のような授業やカラオケで友達が歌っている、short動画で流れてくるなど)だと強く実感しました。演歌との接点は自分の人生では皆無に近かったため、このきっかけが今後の人生の何かに影響を及ぼすのであろうと思います。自分が全く知らない、あまり興味のない分野でもそのような機会を経て、教養とするのはズレているかもしれませんが、自分自身の物事へのアンテナを増やす、貴重な機会であると感じました。
(国際日本学部3年 佐藤大地)