Go Forward

国際日本学部

国際日本学部が高校生のための「やさしい日本語チャレンジ(やさにち甲子園)」を開催しました

2026年10月20日
明治大学 国際日本学部

国際日本学部は、多文化共生都市会議及びやさしい日本語普及連絡会との共催、文部科学省及び国際交流基金の後援、株式会社BRIDGE MULTILINGUAL SOLUTIONSの協賛、アクラス日本語教育研究所の協力の下、9月27日に全国の高校生を対象とした「やさしい日本語チャレンジ(やさにち甲子園)」を渋谷QWS(渋谷スクランブルスクエア15階)で開催しました。

「やさにち甲子園」は、高校生が「やさしい日本語」を学ぶだけでなく、学校や地域で実際に取り組んだ活動を発表することを目的としたプレゼン・コンテストです。高校生のための多文化共生プログラムである「高校生みらいアクション」の一環として開催しました。全国から9校の応募があり、予選を通過した6校が本選に出場しました。<プログラム>

東京農業大学第三高校(埼玉県)の「うーぱーるーぱー」(佐藤未来さん、栂村明莉さん)は、「やさ日でつながる青春~国境を越えよう!~」と題し、日本語を学ぶオーストラリアの中学生との交流を通して、やさしい日本語で世界中に友達をつくり、日本語の輪を広げる取組を発表しました。

鹿児島県立鹿児島中央高校の「鹿児島中桜」(安田湧さん、貴島大喜さん)は、「やさしい日本語でつなぐ共生社会—外国人が使える例文集・Webサイトの制作—」と題し、「理解支援から発話支援へ」という視点から、外国人74名と県内企業57社への調査をもとに、例文集とウェブサイトを制作した取組を発表しました。

駒込高等学校(東京都)の「SafeBridge」(大久保龍之介さん、陳思嘉さん)は、「やさしい日本語で、制度と人をつなぐ」と題し、支援者が聞き取った困りごとをAIで整理し、地域の支援制度と照合して、やさしい日本語で本人に伝えるアプリ「SafeBridge」を開発し、紹介しました。

茨城県立勝田中等教育学校「M’s」(梶山愛琴さん、飛田莉奈さん)は、「日本語が『わかる』と『伝わる』は違う。~『やさしい日本語』から始まる多文化共生~」と題し、留学生の声を聞いて作成した「やさにちガイドブック」を実際に使い、改善していく取組を発表しました。

福岡雙葉高校(福岡県)の「CHO-G∞D」(野口桃花さん、長みりあさん)は、「誰でも楽しく過ごせる学校生活に~やさしい日本語×学校生活~」と題し、中国人のクラスメートに言葉がうまく伝わらなかった経験を出発点に、留学生や帰国子女とのコミュニケーションをより円滑にするための活動を発表しました。

山形県立寒河江高等学校「さくらんぼ隊」(松田謙信さん、榮木瑞希さん、佐藤はなさん)は、「災害情報を『伝わる言葉』に変えるには?」と題し、地域の外国人住民へのアンケート調査をもとに、災害時に役立つ「やさしい日本語」のハザードマップを作成する取組を発表しました。

審査員は、嶋田和子氏(アクラス日本語教育研究所)、村田陽次氏(東京都職員)、黒崎典子氏(明治大学商学部准教授)の3名が務めました。各チームの7分の発表後に審査員との質疑応答が約3分行われ、実践の背景や成果、今後の展開について活発なやり取りが行われました。

審査の結果、最優秀賞には福岡雙葉高校の「CHO-G∞D」、優秀賞には東京農業大学第三高校の「うーぱーるーぱー」、奨励賞には鹿児島中央高校の「鹿児島中桜」が選ばれました。表彰後には、地域も学校も異なる高校生が互いの活動について語り合い、さらに明治大学の学生及び審査員と交流する時間が設けられました。

以下は最優秀賞を受賞したチームのコメントです。

「この度は、最優秀賞という素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思います。予選から本大会に向けての約1ヶ月間、やさしい日本語について考え、さまざまな取り組みを行った経験が実を結び、とても嬉しく思います。また、他校の発表からも多くの刺激を受けました。今回の学びをこれからの活動に生かし、誰もが安心して楽しく過ごせる学校生活をつくっていけるよう、これからも取り組んでいきたいです。」(長みりあ)

「この度は、最優秀賞という素敵な賞をいただくことができ、とても嬉しく思います。今回の発表を通して、さまざまな視点を知ることができ、審査員の方々からのアドバイスから新たな課題も見つかりました。これからは課題を一つずつ解決し、最終目標である、全員が楽しめる過ごしやすい学校生活の実現に向けて頑張っていきたいです。」(野口桃花)

「高校生みらいアクション」では、11月28日に「多文化共生プレゼン・コンテスト」、11月29日に「ユース共創フォーラム」を開催し、高校生が多文化共生について考え、行動し、社会に発信する機会をさらに提供していきます。