2022年10月27日~29日、韓国済州島にて開催された、2022 ICAMA(International Conference of Asian Marketing Associations)において、小野雅琴専任講師が「2022年度ICAMA優秀論文賞(マーケティングミックス部門)」を受賞しました。
受賞理由:学術論文「Celebrity endorsement, gesture, and regulatory focus」による
授賞者:ICAMA(アジア・マーケティング学会連合国際会議)
概要:本論文は、消費者情報処理アプローチによる広告研究の潮流の中で最も有望な制御焦点理論を基盤とする既存の広告研究群が、「個々の広告視聴者にとって、より高い効果を及ぼす広告とは?」という「問い」を解くに際して、概して、広告メッセージの訴求点が促進的か予防的かということにしか注目していないという問題点に着目し、メッセージ訴求点以外の広告を構成する要素群が促進的か予防的かということが、特定の制御焦点を持つ視聴者の広告反応に及ぼす影響を識別しようとする、著者の科研費受給研究の一環として執筆されました。具体的には、広告出演者のジェスチャーの大きさと消費者の制御焦点との適合が製品評価に影響を及ぼすと主張した希少な先行研究に対して、本論文は、この主張は有名人の場合にしか成立しえない、という新しい仮説を設定し、多面的な実験を展開して仮説の実証を成功させました。そして、その学術的前進への貢献により、本論文は当国際学会の学会賞の対象として選出されました。