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国際日本学部

最先端の企業経営を学ぶために学生が企業を訪問しました(その1)

2022年12月16日
明治大学 国際日本学部

国際日本学部で開講している教養講座では、春学期において明治の産業近代化をリードした渋沢栄一や三井財閥の團琢磨、戦後、革新的な製品を生み出しグローバル市場に送り出したソニー創業者の盛田昭夫、鬼塚(現ASICS)との協業からナイキを立ち上げたフィル・ナイトらの経営者の思考と行動を考察した上で、秋学期では学生が最先端の企業経営を実感できるよう、実際に企業の本社などを訪問し、テーマに即して担当の役員、社員から説明を受けるプログラムを実施しています。本年度は3社、訪問することとしていますので、3回に分けて紹介します。
1社目は、11月25に訪問したJX金属株式会社(本社:東京・虎ノ門)です。同社は1905年創業、茨城県日立市の銅鉱山開発を起点とする総合非鉄メーカーです。高い導電性により電子機器等に欠かせない銅を中心として、資源開発・製錬から先端素材の生産、リサイクルまで幅広い事業を営んでおり、今日、グローバルな課題の一つとなっている「循環型社会の実現に貢献する」という社是を掲げた企業です。そのため同社は、「2040年のありたい姿」として技術立脚型の企業を目指し、日々、進化するIT、DX関連の最終製品を支える製品づくりに取り組んでいます。
当日は、ESG推進部の白井孝一参事より、JX金属における様々な職務経験から、企業が激しいグローバル競争を生き抜いていくために必要な人材の素養についてお話しいただきました。また、ABW(Activity Based Working)をはじめとする働き方改革やESGに関する方針や取り組みを紹介していただきました。
そうしたご説明に加えて参加した学生は、同社のショールームである「SQUARE LAB」の見学や仮想現実(VR)を用いた佐賀関製錬所の操業現場の疑似体験を行い、銅を中心とした非鉄金属素材がどのようなプロセスを経て社会に提供され役立っているかについても学びました。
質疑の時間では、ESG推進部の野田麻由副部長にも加わっていただきました。学生からはそれぞれの関心に即して、グローバル展開に必要な人材育成のための研修制度や女性社員を増やす施策、女性に対するキャリア支援、地域社会とのつながり、スポーツチームへの支援など様々な質問が出され、いただいた時間を大幅に超過するほどでした。

国際日本学部兼任講師 井上洋