卒業生の声
授業「日本とドイツA」の履修学生がドイツの戯曲『海戦』を上演しました
2024年06月17日
明治大学 国際日本学部
明治大学国際日本学部2024年度春学期の授業「日本とドイツA」(担当:萩原健教授)の履修学生が、2024年6月7日、ドイツの劇作家ゲーリングの戯曲『海戦』を、中野キャンパス低層棟5階ホールで上演しました。
(公演概要)
■日時:2024年6月7日(金)19:30~20:45
■会場:中野キャンパス低層棟5階ホール
■後援:ゲーテ・インスティトゥート東京
■入場無料・予約不要
■問合せ:hagi@meiji.ac.jp(萩原健教授)
授業では、履修学生が出演者およびスタッフとして、戯曲から上演台本を制作して稽古をするとともに、映像・照明・音響・衣装・小道具・広報・受付等、各担当での準備を進めました。
『海戦』は、ちょうど100年前、1924年に開場した築地小劇場の開場演目のひとつでした。この劇場で、当時、同時代の西洋諸国の戯曲が数多く翻訳上演され、後年の日本演劇にとって非常に大きな刺激となりました。この築地小劇場の開場100周年を記念して、今回の『海戦』公演が行なわれました(翻訳は授業を担当する萩原健教授の新訳)。
また『海戦』は、第一次世界大戦中のドイツで発表・初演されました。物語の軸は、戦地に向かうドイツ戦艦の砲塔内で作業する7人の水兵の運命です。現在、ウクライナやガザほか、進行中の戦争の最前線にいる人々について考える契機にもなったことと思われます。
上演は、台本を朗読するリーディング形式で実施されました。とはいえ、出演者たちは大いに動き、攻撃する場面では主砲に群がるようすを示したり、砲撃を受ける場面では一斉に倒れたりしました。
上演は、築地小劇場で若き演劇人たちが日本演劇の変革に燃えていた、100年前の熱気を追体験させるような勢いに満ちていました。また、プロローグでは中澤信一・防衛大学校 防衛学群 准教授 2等海佐(海上自衛隊掃海母艦「うらが」元艦長)が制服姿で、エピローグでは東郷宏重氏(東郷平八郎の曾孫、元海上自衛隊1等海佐)がそれぞれサプライズ出演し、過去の戯曲および上演と現代の世界とを橋渡しする内容のスピーチをしました。
上演の録画は下記リンクからご覧になれます。
https://youtu.be/ZaBTuxZXmvU?si=V5XpI6_yff-3xr-J
〈履修学生のコメント〉
▼この授業を履修できて、本当に良かったと思っています。萩原先生をはじめ、学部を超えた素晴らしい仲間と出会えたこと、全員で一つの舞台を短期間で完成させたこと、本当に素晴らしい経験が得られました。演劇未経験者の私ですが、他の仲間たちに支えられ役者を担当できた事は、一生の思い出です。このように心に残る授業を開講してくださり、本当にありがとうございました。(国際日本学部2年 角田明希)
▼皆さん一人一人の頑張りによって無事完成度の高い演劇をお客さんにお届けできたと思っております!非常に貴重な体験をたくさんさせていただきました。大学の一講義を超えたあらゆる経験を積むことができたこの2ヶ月は、一生忘れません!本当にありがとうございました。(文学部3年 小林明晟〔あすま〕)
▼とても楽しかったです!短い期間でスタッフも役者のみんなも頑張ってくれて、無事にいいものを作り上げることができて嬉しかったです!貴重な体験ができた今回の授業を開講してくださってありがとうございました!(国際日本学部3年 金子レイチェル奈々)
▼公演とともにこの授業が終わってしまうのが寂しいくらい、学年や学部まで違う素敵なみなさんと凄く良いものを作り上げる経験ができて、卒業前にいい思い出を作れたので本当に良かったです。そして先生、初の試みではありましたがこのような楽しい授業を作り上げてくださってありがとうございました!(国際日本学部4年 宮田麗々)