卒業生の声
国際日本学部山脇ゼミが中野区長と留学生の懇談会を開催しました
2024年07月13日
明治大学 国際日本学部
国際日本学部の山脇ゼミは、2024年6月26日に中野区長と留学生の懇談会「外国人相談と多文化共生」を開催しました。11回目となる今回の懇談会では、中国、韓国、香港、ロシア出身の留学生と日本人学生の6名、そして酒井直人中野区長に登壇していただき、進行は山脇啓造教授が務めました。登壇者は中野キャンパスのプレゼンスペースに集まり、会場に来賓及び聴講者あわせて約40名を迎えるとともに、その様子をZoomで配信するハイブリッド形式で行いました。Zoomでは約35名の方に聴講いただき、参加者は、ゼミ生も含めると学内外から総勢100名を超える人数となりました。
*プログラム
*ショート動画
*グラフィックレコーディング(山脇英明氏作)
登壇した学生は以下の6名で、全員が中野区に住んでいます。
ゴ・ドエ(明治大学、韓国)
ゴ・ミンジョン(明治大学、韓国)
于润瑶(ウ・ジュンヨウ)(イーストウエスト日本語学校、中国)
クリモヴァ・アナスタシーア(イーストウエスト日本語学校、ロシア)
王信希(明治大学、香港)
石丸純暉(明治大学、日本)
来賓は、高村和哉様(中野区文化・産業振興担当部長)、志田浩道様(中野区国際交流協会事務局長)、宮島茂明様(中野区観光協会理事長)、嶋田和子様(アクラス日本語教育研究所代表理事)、吉開章様(やさしい日本語普及連絡会代表理事)、猪股武様(ランゲージワン代表取締役社長)、カブレホス・セサル様(ランゲージワン執行役員)の7名でした。
懇談会の冒頭に、ゼミ生から東京都区部における外国人相談窓口の調査報告が行われました。今年5月に中野区役所が新庁舎へと移転し、それに伴って新たに外国人相談窓口が設置されたことから、他の区の取り組みの実態を調査し、中野区の外国人相談の目指すべき方向性を探るというのが調査の目的でした。調査した項目としては、①対応言語、②対応言語の選定理由、③外国人相談窓口の体制、④相談件数です。これらの調査は電話やメールなどを用いて、直接各区の担当者に問い合わせ、実施しました。調査から、多くの自治体が主に英語と中国語を話せる相談員を配置していること、タブレットなどを用いて多言語対応を可能としていることがわかりました。一方で、対応言語を絞ることによって窓口を訪れる外国人の層を限定してしまう可能性や、相談件数の数え方にばらつきがあること、窓口で対応している職員が外国人支援に関する専門性を持たない場合もあることなどを踏まえ、山脇ゼミから中野区長に7つの提案をしました。<調査報告>
パネル・ディスカッションでは、登壇した6名の学生から新庁舎の印象や実際に外国人相談窓口を利用した感想を聞き、その後、窓口の良かった点や、もっとこうしたら良いのではないかという改善策の提案がありました。「普段は日本語を勉強しているから、(窓口で)急に英語で話しかけられると寂しくなる。相談内容を話す前に、何語で対応してほしいのか聞いてほしい。」といった意見や、「相談後のアンケートは、相談員の前だと改善点などを記入しづらい。区役所外でもアンケートに回答できるようにしてほしい。」などといった意見があがりました。
懇談会後に実施したアンケートでは、「留学生の自治体施策に関する生の声を聞く貴重な機会だった。」「区長と留学生がすごく近い距離で議論を交わし、実際の悩みや提案をもとに、行政として改善策を検討している場面が良いと思った。」「やさしい日本語の本来の意義や地域の身近な日本人が外国人を受け止め、相談窓口を紹介できることが大事ということがわかった」「留学生の生の声を聞くことができ、区全体としての多文化共生に対する前向きな姿勢も感じられた」「7つの提言が具体的で即実行にうつせるものも多く秀逸でした。」「大学のゼミとして様々な調査をし、留学生と区長をコーディネートした上で、行政への提案にまでいたるプロセスが素晴らしい」などといった感想をいただきました。
以下、登壇者として参加した留学生の感想です。
「今回の懇談会を通じて、外国人として日本で暮らすことで感じた多くの距離感と悩みが、解決できないことから解決可能なことに変わったことを感じました。 誰かに助けられるという信頼感が生じたことから、これからの日本生活について安心を感じるようになった懇談会でした。」(明治大学 ゴ・ドエ)
「このように直接区長と話す機会は非常に貴重なので、最初はとても緊張していましたが、区長、教授、そして明治大学の学生たちが親切で、この温かい雰囲気の中で、次第に自分の考えを表現できるようになりました。参加させていただいて本当に良かったです。」(イーストウエスト日本語学校 ウ・ジュンヨウ)
「中野区長と留学生の懇談会に参加でき、本当に楽しかったです。直接区長に意見を伝えることだけではなく、様々な人との交流も留学生活の中で貴重な経験になりました。」(イーストウエスト日本語学校 クリモヴァ・アナスタシーア)
懇談会の企画運営を担当したゼミ生の感想は以下の通りです。
「今回の懇談会において、私は担当者だけでなく、留学生の登壇者の1人でもあり、2つの役目で参加させていただきました。この懇談会は、山脇ゼミの様々な活動の中で最も重要なイベントの1つと言っても過言ではありません。イベントを主催することなど、今まで全くやったことがないので、このような重要なイベントを自分が担当するなんて、本当に大丈夫なのかと正直私は心配していました。しかし、今回の懇談会担当メンバーや先生や他のゼミ生の皆さんなど、様々な方からの協力のおかげで、順調に開催することができたと思います。しかも、今回の懇談会を通じて、自分ができると思わなかったことがたくさんできました。例えば、自分1人で、実際に2つの区役所に行ってそこのスタッフさんに声をかけて調査をしました。また、自分は大勢の人の前で話すのが苦手で、人に注目されると緊張するタイプですが、今回の懇談会に登壇者として参加して、人の前で話す機会が与えられました。今回の懇談会に参加することによって、今までやったことがない、できると思わなかったことがたくさんできました。これらの経験を通じて、自分は人として成長することができたと思います。そのため、山脇ゼミに入り、このイベントを担当することを決めて本当に良かったです。」(3年 王信希)
「今回の懇談会では、中野区役所の新庁舎移転によって設立された外国人相談窓口について中野区に住む留学生とディスカッションを行い、私は日本人の立場から参加しました。懇談会を通して留学生の思いや悩みに触れることができ、かつそれを直接、区長に提言できるという貴重な機会に参加できたことをうれしく思います。区長や窓口に関わる方々が私たち登壇者の意見を真摯に受け止めくれたことが非常に印象的でした。外国人相談窓口だけでなく、新庁舎についても提言させていただき、実際にフロアマップ等の作成を始めているというお話も聞きました。今回の懇談会は区役所移転間もないということもあり、区役所関係者と中野区民双方にとって非常に意義のあるものだと感じました。そして懇談会を経て、区役所が日本人、外国人両者にとってより良いものになることに期待したいです。」(3年 石丸純暉)
「山脇ゼミに参加する前から、この懇談会に対する強い興味を持ち、今回参加することになりました。このプロジェクトは最初のテーマ決めから本番までの過程で多くの挑戦があったが、皆で協力して無事に終わりました。特に、迅速な対応と団結力の重要性を実感しました。専門家からの助言と先輩たちからの資料も非常に参考になり、多くの面で私たちの助けになりました。最初は懇談会を通して外国人相談窓口の課題が実際に改善できるか不安でしたが、前にはなかった「外国人相談」という案内が発券機に表示されたことなど、本番前から改善が見られたことで、個々の声や経験が改善に直結する可能性を実感しました。また、留学生の多様な視点や文化背景が、課題解決において貴重な資源であることを認識しました。最初は4人で始めましたが、後に留学から帰国したメンバーや3年・4年のゼミ生も参加し、ゼミ生全体がかかわる大きなイベントとなりました。この経験を通じて、多くの学びができ、ゼミ生同士の団結力がさらに深まったと感じています。この懇談会を通じて得た経験と成果に対し、全ての参加者に感謝したいです。これからもこのような貴重な経験を積み重ね、今後の活動につなげていきたいです。(3年 パクスミン)
「今回の懇談会は史上初めて登壇者全員が中野区在住であることから、活発な意見が飛び交いました。また、中野区に対する地域の方と外国籍住民が交流できる場を設けるという提言を区長や外国人窓口担当の方が前向きに検討してくださったことで、ゼミの活動範囲が広がる場面も見られ、地域や行政との連携の価値を体現していたと思います。私は当日、司会進行を務めました。時間管理やアナウンスといった業務以上に、問題が起きた時に即座に連絡を取り合い、正確な情報を伝達するなど、臨機応変な対応が求められた場面が多く、瞬時の対応力が身についたと感じたやりがいのある仕事でした。今回の懇談会を踏まえ、留学生だけではなく日本に住む外国人が意見を言える場や相互理解に努める活動の必要性を感じたため、今後は地域との連携をさらに深め、多方面の多文化共生の場づくりに務めていきたいです。」(3年 田路さくら)
「私はこの懇談会の担当メンバーに途中から合流しました。参加前は、他のメンバーよりも知識がまだ足りていない私が、山脇ゼミ三年の最初のビックイベントであるこの懇談会に主要メンバーとして参加して良いのかという漠然とした不安がありました。しかし、参加してから、主要メンバーたちが発表内容に関して熱心に研究する姿や、懇談会をより良くするために実際に留学生らを区役所に連れて行ったりと、様々な工夫を行なっているのを見て、自分も持っている知識で最大限の協力をしようと奮い立たされました。懇談会当日は、司会という責任が大きい役割となってしまい、少し緊張しました。しかしながら、懇談会の中で、中野区長が過去の懇談会の中で話し合われたことが徐々に改善されているということをおっしゃっていて、区の施策に関わるくらいの重要なイベントに参加できて、とても嬉しい気持ちになりました。懇談会後のアンケートの反応もとても良かったので、短い時間ながらこの懇談会の主要メンバーとして頑張れて良かったと心から思いました。今回はZOOMの録画がうまくいかなかったというハプニングもありましたが、今回の反省を活かして今後のイベントをより良いものにしていきたいと思います。」(3年 藤澤采夏)
今回、私は東京都区部の外国人相談窓口の調査報告メンバーとして参加し、区長に提案を直接お伝えする大変重要な役割を担わせていただきました。実際に自分たちで各自治体に問い合わせをする過程では、今まで意識したことがなかった細かな部分にも注意を払ったり、自分が外国人住民の存在や多文化共生を強く意識する機会が何度もあり、以前よりも多文化共生への理解が深まったように感じます。パネル・ディスカッションの時間では、外国人留学生の視点から様々な改善点や区に対する意見を聞くことができ、日本人の自分では気づくことができない気づきを得ることができました。今回の懇談会が中野区のみならず、他の自治体の多文化共生の取り組みを進める上でも一助となれば幸いです。
*プログラム
*ショート動画
*グラフィックレコーディング(山脇英明氏作)
登壇した学生は以下の6名で、全員が中野区に住んでいます。
ゴ・ドエ(明治大学、韓国)
ゴ・ミンジョン(明治大学、韓国)
于润瑶(ウ・ジュンヨウ)(イーストウエスト日本語学校、中国)
クリモヴァ・アナスタシーア(イーストウエスト日本語学校、ロシア)
王信希(明治大学、香港)
石丸純暉(明治大学、日本)
来賓は、高村和哉様(中野区文化・産業振興担当部長)、志田浩道様(中野区国際交流協会事務局長)、宮島茂明様(中野区観光協会理事長)、嶋田和子様(アクラス日本語教育研究所代表理事)、吉開章様(やさしい日本語普及連絡会代表理事)、猪股武様(ランゲージワン代表取締役社長)、カブレホス・セサル様(ランゲージワン執行役員)の7名でした。
懇談会の冒頭に、ゼミ生から東京都区部における外国人相談窓口の調査報告が行われました。今年5月に中野区役所が新庁舎へと移転し、それに伴って新たに外国人相談窓口が設置されたことから、他の区の取り組みの実態を調査し、中野区の外国人相談の目指すべき方向性を探るというのが調査の目的でした。調査した項目としては、①対応言語、②対応言語の選定理由、③外国人相談窓口の体制、④相談件数です。これらの調査は電話やメールなどを用いて、直接各区の担当者に問い合わせ、実施しました。調査から、多くの自治体が主に英語と中国語を話せる相談員を配置していること、タブレットなどを用いて多言語対応を可能としていることがわかりました。一方で、対応言語を絞ることによって窓口を訪れる外国人の層を限定してしまう可能性や、相談件数の数え方にばらつきがあること、窓口で対応している職員が外国人支援に関する専門性を持たない場合もあることなどを踏まえ、山脇ゼミから中野区長に7つの提案をしました。<調査報告>
パネル・ディスカッションでは、登壇した6名の学生から新庁舎の印象や実際に外国人相談窓口を利用した感想を聞き、その後、窓口の良かった点や、もっとこうしたら良いのではないかという改善策の提案がありました。「普段は日本語を勉強しているから、(窓口で)急に英語で話しかけられると寂しくなる。相談内容を話す前に、何語で対応してほしいのか聞いてほしい。」といった意見や、「相談後のアンケートは、相談員の前だと改善点などを記入しづらい。区役所外でもアンケートに回答できるようにしてほしい。」などといった意見があがりました。
懇談会後に実施したアンケートでは、「留学生の自治体施策に関する生の声を聞く貴重な機会だった。」「区長と留学生がすごく近い距離で議論を交わし、実際の悩みや提案をもとに、行政として改善策を検討している場面が良いと思った。」「やさしい日本語の本来の意義や地域の身近な日本人が外国人を受け止め、相談窓口を紹介できることが大事ということがわかった」「留学生の生の声を聞くことができ、区全体としての多文化共生に対する前向きな姿勢も感じられた」「7つの提言が具体的で即実行にうつせるものも多く秀逸でした。」「大学のゼミとして様々な調査をし、留学生と区長をコーディネートした上で、行政への提案にまでいたるプロセスが素晴らしい」などといった感想をいただきました。
以下、登壇者として参加した留学生の感想です。
「今回の懇談会を通じて、外国人として日本で暮らすことで感じた多くの距離感と悩みが、解決できないことから解決可能なことに変わったことを感じました。 誰かに助けられるという信頼感が生じたことから、これからの日本生活について安心を感じるようになった懇談会でした。」(明治大学 ゴ・ドエ)
「このように直接区長と話す機会は非常に貴重なので、最初はとても緊張していましたが、区長、教授、そして明治大学の学生たちが親切で、この温かい雰囲気の中で、次第に自分の考えを表現できるようになりました。参加させていただいて本当に良かったです。」(イーストウエスト日本語学校 ウ・ジュンヨウ)
「中野区長と留学生の懇談会に参加でき、本当に楽しかったです。直接区長に意見を伝えることだけではなく、様々な人との交流も留学生活の中で貴重な経験になりました。」(イーストウエスト日本語学校 クリモヴァ・アナスタシーア)
懇談会の企画運営を担当したゼミ生の感想は以下の通りです。
「今回の懇談会において、私は担当者だけでなく、留学生の登壇者の1人でもあり、2つの役目で参加させていただきました。この懇談会は、山脇ゼミの様々な活動の中で最も重要なイベントの1つと言っても過言ではありません。イベントを主催することなど、今まで全くやったことがないので、このような重要なイベントを自分が担当するなんて、本当に大丈夫なのかと正直私は心配していました。しかし、今回の懇談会担当メンバーや先生や他のゼミ生の皆さんなど、様々な方からの協力のおかげで、順調に開催することができたと思います。しかも、今回の懇談会を通じて、自分ができると思わなかったことがたくさんできました。例えば、自分1人で、実際に2つの区役所に行ってそこのスタッフさんに声をかけて調査をしました。また、自分は大勢の人の前で話すのが苦手で、人に注目されると緊張するタイプですが、今回の懇談会に登壇者として参加して、人の前で話す機会が与えられました。今回の懇談会に参加することによって、今までやったことがない、できると思わなかったことがたくさんできました。これらの経験を通じて、自分は人として成長することができたと思います。そのため、山脇ゼミに入り、このイベントを担当することを決めて本当に良かったです。」(3年 王信希)
「今回の懇談会では、中野区役所の新庁舎移転によって設立された外国人相談窓口について中野区に住む留学生とディスカッションを行い、私は日本人の立場から参加しました。懇談会を通して留学生の思いや悩みに触れることができ、かつそれを直接、区長に提言できるという貴重な機会に参加できたことをうれしく思います。区長や窓口に関わる方々が私たち登壇者の意見を真摯に受け止めくれたことが非常に印象的でした。外国人相談窓口だけでなく、新庁舎についても提言させていただき、実際にフロアマップ等の作成を始めているというお話も聞きました。今回の懇談会は区役所移転間もないということもあり、区役所関係者と中野区民双方にとって非常に意義のあるものだと感じました。そして懇談会を経て、区役所が日本人、外国人両者にとってより良いものになることに期待したいです。」(3年 石丸純暉)
「山脇ゼミに参加する前から、この懇談会に対する強い興味を持ち、今回参加することになりました。このプロジェクトは最初のテーマ決めから本番までの過程で多くの挑戦があったが、皆で協力して無事に終わりました。特に、迅速な対応と団結力の重要性を実感しました。専門家からの助言と先輩たちからの資料も非常に参考になり、多くの面で私たちの助けになりました。最初は懇談会を通して外国人相談窓口の課題が実際に改善できるか不安でしたが、前にはなかった「外国人相談」という案内が発券機に表示されたことなど、本番前から改善が見られたことで、個々の声や経験が改善に直結する可能性を実感しました。また、留学生の多様な視点や文化背景が、課題解決において貴重な資源であることを認識しました。最初は4人で始めましたが、後に留学から帰国したメンバーや3年・4年のゼミ生も参加し、ゼミ生全体がかかわる大きなイベントとなりました。この経験を通じて、多くの学びができ、ゼミ生同士の団結力がさらに深まったと感じています。この懇談会を通じて得た経験と成果に対し、全ての参加者に感謝したいです。これからもこのような貴重な経験を積み重ね、今後の活動につなげていきたいです。(3年 パクスミン)
「今回の懇談会は史上初めて登壇者全員が中野区在住であることから、活発な意見が飛び交いました。また、中野区に対する地域の方と外国籍住民が交流できる場を設けるという提言を区長や外国人窓口担当の方が前向きに検討してくださったことで、ゼミの活動範囲が広がる場面も見られ、地域や行政との連携の価値を体現していたと思います。私は当日、司会進行を務めました。時間管理やアナウンスといった業務以上に、問題が起きた時に即座に連絡を取り合い、正確な情報を伝達するなど、臨機応変な対応が求められた場面が多く、瞬時の対応力が身についたと感じたやりがいのある仕事でした。今回の懇談会を踏まえ、留学生だけではなく日本に住む外国人が意見を言える場や相互理解に努める活動の必要性を感じたため、今後は地域との連携をさらに深め、多方面の多文化共生の場づくりに務めていきたいです。」(3年 田路さくら)
「私はこの懇談会の担当メンバーに途中から合流しました。参加前は、他のメンバーよりも知識がまだ足りていない私が、山脇ゼミ三年の最初のビックイベントであるこの懇談会に主要メンバーとして参加して良いのかという漠然とした不安がありました。しかし、参加してから、主要メンバーたちが発表内容に関して熱心に研究する姿や、懇談会をより良くするために実際に留学生らを区役所に連れて行ったりと、様々な工夫を行なっているのを見て、自分も持っている知識で最大限の協力をしようと奮い立たされました。懇談会当日は、司会という責任が大きい役割となってしまい、少し緊張しました。しかしながら、懇談会の中で、中野区長が過去の懇談会の中で話し合われたことが徐々に改善されているということをおっしゃっていて、区の施策に関わるくらいの重要なイベントに参加できて、とても嬉しい気持ちになりました。懇談会後のアンケートの反応もとても良かったので、短い時間ながらこの懇談会の主要メンバーとして頑張れて良かったと心から思いました。今回はZOOMの録画がうまくいかなかったというハプニングもありましたが、今回の反省を活かして今後のイベントをより良いものにしていきたいと思います。」(3年 藤澤采夏)
今回、私は東京都区部の外国人相談窓口の調査報告メンバーとして参加し、区長に提案を直接お伝えする大変重要な役割を担わせていただきました。実際に自分たちで各自治体に問い合わせをする過程では、今まで意識したことがなかった細かな部分にも注意を払ったり、自分が外国人住民の存在や多文化共生を強く意識する機会が何度もあり、以前よりも多文化共生への理解が深まったように感じます。パネル・ディスカッションの時間では、外国人留学生の視点から様々な改善点や区に対する意見を聞くことができ、日本人の自分では気づくことができない気づきを得ることができました。今回の懇談会が中野区のみならず、他の自治体の多文化共生の取り組みを進める上でも一助となれば幸いです。
(3年副ゼミ長 猪飼千紗)