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国際日本学部

山脇ゼミが静岡県主催の多文化共生わかものフォーラムに参加しました

2024年08月08日
明治大学 国際日本学部

国際日本学部山脇ゼミの4年生14名と3年生4名、そして山脇啓造教授が2024年7月7日に静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ静岡」(静岡市)で開催された多文化共生わかものフォーラムinしずおか~「やさしい日本語」ができること~に参加しました。このフォーラムは、静岡県がやさしい日本語を若い世代に普及することを目指して開催し、静岡県内外から60名を超える大学生や高校生が集まりました。
 


フォーラムは2部制で行われました。第1部は、鈴木康友静岡県知事の挨拶から始まり、次に静岡県多文化共生課によるやさしい日本語普及の取り組みについて発表がありました。そして、大学生としてやさしい日本語の普及や実践に取り組む山脇ゼミ、順天堂大学保健看護学部やさしい日本語部、日本語サロンいろりの3団体による事例発表がありました。山脇ゼミの4年生3名が登壇し、やさしい日本語に関する活動報告や、やさしい日本語ラップ「やさしいせかい」の紹介を行いました。最後に、山脇教授と一般社団法人やさしい日本語普及連絡会の吉開章代表によるパネルトーク「やさしい日本語が創る多文化共生社会」が、静岡県多文化共生課の進行で行われました。

第2部では、山脇教授がファシリテーターを務め、大学生と高校生が10グループに分かれ、「1. 自分たちの生活や社会の中でやさしい日本語が活用できそうな場面は?」、「2. 明日からわたしたちができることは?」、「3. やさしい日本語を広めることで、めざしたい社会は」という3つのテーマについて話し合いました。山脇ゼミの4年生は各グループのファシリテーターを務め、話し合いの内容をパソコンに打ち込んでまとめました。そして最後に、各グループで発表しました。このグループ発表の内容は、静岡県のホームページにて公開されています。異なる視点を持つ学生と意見交換ができ、ゼミ生にとって有意義な時間となりました。

参加した3年生の感想です。
「私はこのフォーラムに参加し、高校生の方や日本語サロンいろりの方、ユニバーサルデザイン特派員の方と交流しました。ワークショップに参加したことで、同年代の方々が多文化共生に向けて自発的に様々な活動を行っていることを知ることができ、今まで自分自身で何かを始めた経験のない私にはとても刺激的な時間となりました。また、やさしい日本語を活用できる場面についての話し合いでは、自分にはない視点の意見も多数出て、貴重な学びの機会になったと感じています。今後山脇ゼミとして様々な活動を行なっていくうえで、今回のフォーラムで得た知見を活かし、より良い多文化共生のまちづくりに貢献していきたいと思います。」(3年ゼミ長 石田菜々美)

「今回のフォーラムは本当に刺激を受けることが多かったです。学生が中心となって開催されたイベントで、自分と同じ世代の若者が多文化共生に向けて理解を深めようとする姿勢が強く印象に残りました。と同時に、私自身ももっとゼミの活動を頑張りたいという思いが強くなりました。私たちは普段、小学校や自治体、企業などを対象にやさしい日本語のワークショップを開催していますが、医療現場でもやさしい日本語を活用できるという意見を伺い、自分が気づいていないだけで、他の分野においても潜在的なやさしい日本語の需要があるのではないかと思いました。今後、今回のフォーラムを通して学んだことをゼミ活動にも活かしていけるよう頑張ります。」(3年副ゼミ長 猪飼千紗)

私自身は、第一部の事例発表を担当し、第二部では一般参加の学生と共に話し合いに参加しました。このフォーラムに参加し、やさしい日本語を活用できる場面は自分が想像するよりも多くあるのだと気づき、やさしい日本語の可能性を感じました。私たちは普段、主に外国人との多文化共生に着目して活動を行っています。そのため、私は無意識に外国人との対話を想像しており、自然と視野が狭くなっていることに気づきました。参加型セッションで他校の学生と意見交換し、医療現場でのやさしい日本語の活用や、子ども、お年寄り、障害者などを対象としたやさしい日本語のアイデアが出ました。自分ひとりでは思いつかなかった意見も多くあり、やさしい日本語について改めて考える良い機会となりました。このように多様な視点を持つ同世代の学生と話し合う貴重なイベントに参加でき、自身の成長に繋がったと考えています。

なお、ゼミ生たちは前日に静岡県に到着し、日本最長の吊橋がある三島スカイウォークやフルーツ狩りで有名な伊豆フルーツパークを訪れ、ゼミ生同士の親睦を深めました。

(4年 関川愛菜)