卒業生の声
国際日本学部の留学生(1年生)がSDGsについて学ぶために、JICA地球ひろばを訪問しました
2024年10月30日
明治大学 国際日本学部
10月5日に、「留学生のための学術日本語Ⅲ」を履修している学部留学生1年生全員で、JICA地球ひろばを訪問しました。JICA地球ひろばは、開発途上国の現状や地球規模の社会課題、国際協力などについて学ぶことができる施設です。当日は、JICA地球ひろばの地球案内人によるワークショップ参加、体験ゾーンでの展示見学をしました。「留学生のための学術日本語Ⅲ」では、SDGsをテーマとしたプロジェクトワークに取り組んでおり、今回、JICA地球ひろばでの体験を通して、SDGsに関する理解を深めることができました。
以下は留学生の感想です。
▼地球案内人による「開発」に関するワークショップを体験しました。ワークショップは写真をもとにした物語の創作で、モンゴルのある草原に立つ幼い子供たち5人のストーリーが印象に残りました。今までは地球温暖化や社会問題などの問題は、私と私の周辺のことだけしか考えていませんでしたが、ワークを通して、もっと広く世界規模で考えなければならないと感じました。ワークショップ後は、SDGsの展示も見学しました。これらの体験や見学を通じて、「留学生のための学術日本語Ⅲ」で取り組んでいるSDGsに関するプロジェクトワークの理解を深めることができました。(ハンジェノ、イムテヨン、サイブンカイ、チンエイ)
▼ワークショップでは、写真を見て、そこに写る人たちのストーリーを話し合うことで、各国が抱えている課題について知ることができ、現在の世界の状況を真剣に考えるきっかけになりました。それから、展示では、SDGsについて「実物」を体験し、解決すべき課題を実感できるようになりました。一番面白かったのは、バーコードをスキャンすると原材料と原産国が画面に表示される展示で、身近にあるものからもその背景を理解したいと思うようになりました。また、飢餓の問題については、五才未満の子供4人に1人は栄養不足だということが分かり、依然として厳しい現状にあることがわかりました。(ソンダヨン、キムジェファン、ホウメイエツ)
▼地球案内人の方から話しを聞くだけでなく、グループワークでは写真をみて、どの国なのか推測したり、ストーリーを作ることによって世界の現状を理解することができました。また、展示では、色々な国の伝統衣装着てみたり、世界各国の市場の品物やサハラ砂漠の砂を触ってみたりする体験を通じて、私たちが日常ではあまり接することがない問題に対して、視覚的、感覚的に学習する機会になりました。SDGsを達成できている国々を見て、今後、私たちの社会が進むべき方向、改善すべき点について考える契機になりました。(キムジン、オジェファ、オウシエキ、チャユギョン)
▼ワークショップで行った1枚の写真からストーリーを作成する活動は新しい経験でした。写真についてグループで意見を出し合い、オリジナルのストーリーを考えることで、世界には困難な環境に生きる人たちがいることに改めて気づきました。また、展示の見学では、カードを差し込むと、その国の17の目標の達成状況が表示される装置があり、国によって教育格差が大きいことに驚かされました。普段、自分が当然のように享受している教育環境は、世界の多くの人たちには手が届かないものであることがわかり、何か自分にできることはないかと強く考えさせられました。(カショウ、パクヒジン、リンジュンシン、テイチョウケン)
▼体験ゾーンでは、異国の伝統的な服装を着ることができ、とても楽しかったです。まるで現地で体験しているかのような感覚で、各国の文化や衣装についても学ぶことができました。また、展示見学では、SDGs(持続可能な開発目標)の17の目標の達成度を示す装置を見ながら、他の参加者と自分が重要だと思うSDGs目標について意見を共有することができました。特に、食べ物のバーコードを読み取ると、生産量や輸入量などの多様な情報が得られる展示が印象的でした。私が生まれ育った韓国も日本と同様に輸入依存率が高いので、危機感を持つ必要があると感じました。このように、講義ではなく、自分たちで実際に体験できたことがとてもよかったです。(ノデヒョン、オムドヒョン、キムへウォン、ファムクアンアイン、ジョンジイェ)
▼地球ひろばに世界各国のSDGs達成状況が表示されるボードがあり、各国の達成状況を比べて、みんなで話し合ったことが印象に残りました。私たちのクラスには様々な国からきた学生がいるので、それぞれの出身国の達成状況を比べるのも楽しかったです。日本の場合、ジェンダー平等の目標が達成できてないことが目に付き、この問題をどう改善するべきか考える機会にもなりました。(ユンダイン、カンハンス、イスイン、佐々木アリサ、キムジョンホ、コテンゴ)
▼地球ひろばで直接体験をすることができ、とてもやりがいがありました。特に、世界各国のSDGs目標の達成度が色で示されていて、興味深く楽しむことができました。体験ゾーンで釣り対決をしたり、ボードゲームでSDGsの目標を勉強したり、新しい経験ができました。世界各地の伝統衣装を着て、試してみる機会もありました。ワークショップでは貧困問題を抱える国々が直面している状況を考えることで、、SDGsの問題を把握することができました。(セリナ、ボソン、ヒジン、センケン、チェウォン)
▼海外協力隊経験者の方から生の声が聞けて、JICAの活動に関して知ることができました。地球ひろばの展示見学では、発展途上国の商品や服装の展示を見て、その国々の文化に対する興味が湧いて、実際にその国々に行ってみたくなりました。また、様々な国のSDGs達成率をボードで確認できたことが最も印象深かったです。国際協力やSDGsに関する展示を通じて、自分の日常生活の中で世界の課題解決に貢献できる方法を学び、今後、持続可能な社会に向けて具体的な行動を起こす意識が高まりました。(コウシンシン、チョンソヒョン、キムジンミン、キムギドン、ジョンチェユン)
▼地球ひろばの展示には、アフリカの国々の市場を再現したコーナーがありました。各国の特産品、香辛料、靴、マフラーなど食べ物から着る物まであらゆる商品があり、各国の特徴を理解するのに大変役立ちました。また、SDGsについて学ぶボードゲームがありました。各国の資金やインフラなどの社会基盤は異なっているため、それに応じて問題解決の選択肢も限られてしまういます。例えば、自然災害への対処として、国に資金がなく、環境破壊をするつもりはなかったのに、結果的にそうせざるを得ず、悲しい気持ちになりました。このゲームの経験から、SDGs達成には、先進国と同じ条件で、途上国にも達成を求めることはできないと強く感じました。相互理解と助け合いがとても重要だと思います。その他にも、見学者がSDGsに対する自分の考えを書くコーナーがあり、そこには自由な意見や解決策が記されており、自分にはない視点があり、学ぶことが多かったたです。見学を通じて、これからのSDGsを実現するための方向性や目的を具体的に知ることができ、今後の学習に大いに役立つと感じました(イゴヌ、ショウシンイ、シンシン、チャンミンヒョク、パンホヨン)