卒業生の声
山脇ゼミが中野区役所でやさしい日本語を活用した地域の日本人住民と外国人住民の交流イベントを実施しました
2024年10月29日
明治大学
国際日本学部山脇ゼミは、2024年9月15日に中野区の町会・自治会関係者を対象にやさしい日本語を学んでもらう「やさしみんワークショップ」、そして10月11日に同じく町会・自治会関係者と外国人住民のやさしい日本語を使った交流イベント「やさしい日本語ひろば」を開催しました。会場はどちらも今年5月にオープンした中野区役所1階のイベントスペースである「ナカノバ」でした。
私たちは「やさしい日本語」を使って異文化理解や課題解決を図ることで、地域社会における情報発信やコミュニケーションにおける配慮を見直すきっかけを提供し、町会・自治会レベルから誰にとってもやさしい社会の形成に寄与することを目指しています。国籍や文化に関わらず、すべての区民の生活を支える区役所のオープンスペースで実施することで、一人ひとりが地域の構成員として異文化理解のあり方を考えることができると考え、区役所にご協力いただき、区役所での開催に至りました。
「やさしみんワークショップ」には、町会・自治会関係者14名にご参加いただきました。ゼミ生は12名でした。「やさしみん」とは、やさしい日本語を使って、やさしい社会をつくる市民を指します。山脇ゼミでは、2018年度からこれまで自治体職員、学校の児童生徒や教職員、企業関係者などを対象にやさしい日本語のワークショップを開いてきましたが、町会・自治会関係者を対象に開くのは初めてでした。前半は全体での講義を行い、後半は2、3名のグループにゼミ生がファシリテーターとして入り、防災をテーマに実践的なやさしい日本語の言い換えや書き換えのワークを行いました。後半のグループワークは大変盛り上がりました。当日の様子は、中野区のケーブルテレビのニュースでも紹介されました。
*やさしみんワークショップのチラシ
一方、「やさしい日本語ひろば」は、中野区の町会・自治会関係者と外国人住民との交流を促進し、多文化共生のまちづくりを進めることを目的として、山脇ゼミと中野区の共催で実施されました。参加者は自治会・町会関係者13名、外国人住民14名、そしてゼミ生6名でした。イベントは5、6人のグループを5つつくって行われました。冒頭でゼミの紹介、やさしい日本語の説明や言いかえのコツを紹介しました。その後、アイスブレイクとして各グループで自己紹介と「やさ日カルタ」というゲームを通してやさしい日本語に触れてもらいました。やさしい日本語への理解を深めたところで、やさしい日本語を用いた交流会に映りました。交流会は3つのパートに分かれており、最初の二つは防災について、最後はフリートークでした。各パートでくじを引いてもらい、書いてあるお題について自由に話し合ってもらいました。最初の二つは「台風」や「地震」、最後は「魔法が1つ使えるとしたら、何の魔法がいいか?」といったお題がありました。
*やさしい日本語ひろばのチラシ
開催直前までなかなか参加者が集まらず、不安なことが多かったのですが、最終的に27名もの方にご参加いただけてとてもうれしく思いました。また、私にとって初めての司会ということもあり、とても緊張していましたが、参加者の皆様が暖かい雰囲気をつくってくださったおかげで、何とか最後までやり切ることができました。本イベントの開催にあたり、ご協力いただいた地域の皆様、本当にありがとうございました。今後も様々な活動を通して、「多文化共生のまちづくり」に貢献していきたいと思います。
私たちは「やさしい日本語」を使って異文化理解や課題解決を図ることで、地域社会における情報発信やコミュニケーションにおける配慮を見直すきっかけを提供し、町会・自治会レベルから誰にとってもやさしい社会の形成に寄与することを目指しています。国籍や文化に関わらず、すべての区民の生活を支える区役所のオープンスペースで実施することで、一人ひとりが地域の構成員として異文化理解のあり方を考えることができると考え、区役所にご協力いただき、区役所での開催に至りました。
「やさしみんワークショップ」には、町会・自治会関係者14名にご参加いただきました。ゼミ生は12名でした。「やさしみん」とは、やさしい日本語を使って、やさしい社会をつくる市民を指します。山脇ゼミでは、2018年度からこれまで自治体職員、学校の児童生徒や教職員、企業関係者などを対象にやさしい日本語のワークショップを開いてきましたが、町会・自治会関係者を対象に開くのは初めてでした。前半は全体での講義を行い、後半は2、3名のグループにゼミ生がファシリテーターとして入り、防災をテーマに実践的なやさしい日本語の言い換えや書き換えのワークを行いました。後半のグループワークは大変盛り上がりました。当日の様子は、中野区のケーブルテレビのニュースでも紹介されました。
*やさしみんワークショップのチラシ
一方、「やさしい日本語ひろば」は、中野区の町会・自治会関係者と外国人住民との交流を促進し、多文化共生のまちづくりを進めることを目的として、山脇ゼミと中野区の共催で実施されました。参加者は自治会・町会関係者13名、外国人住民14名、そしてゼミ生6名でした。イベントは5、6人のグループを5つつくって行われました。冒頭でゼミの紹介、やさしい日本語の説明や言いかえのコツを紹介しました。その後、アイスブレイクとして各グループで自己紹介と「やさ日カルタ」というゲームを通してやさしい日本語に触れてもらいました。やさしい日本語への理解を深めたところで、やさしい日本語を用いた交流会に映りました。交流会は3つのパートに分かれており、最初の二つは防災について、最後はフリートークでした。各パートでくじを引いてもらい、書いてあるお題について自由に話し合ってもらいました。最初の二つは「台風」や「地震」、最後は「魔法が1つ使えるとしたら、何の魔法がいいか?」といったお題がありました。
*やさしい日本語ひろばのチラシ
開催直前までなかなか参加者が集まらず、不安なことが多かったのですが、最終的に27名もの方にご参加いただけてとてもうれしく思いました。また、私にとって初めての司会ということもあり、とても緊張していましたが、参加者の皆様が暖かい雰囲気をつくってくださったおかげで、何とか最後までやり切ることができました。本イベントの開催にあたり、ご協力いただいた地域の皆様、本当にありがとうございました。今後も様々な活動を通して、「多文化共生のまちづくり」に貢献していきたいと思います。
(3年ゼミ長 石田菜々美)