卒業生の声
明治大学山脇ゼミが東京都主催のダイバーシティ・プレゼンコンテストで最優秀賞を獲得しました
2024年12月11日
明治大学
2024年11月24日に、東京都主催の第4回ダイバーシティ・プレゼンコンテストが東京国際フォーラムで開催され、国際日本学部山脇ゼミが最優秀賞を受賞しました。大会のテーマは「ダイバーシティ&インクルージョン—大学生が考える東京の未来-」で、出場校は東京都立大学(荒井文昭ゼミ)、東京女子大学(松尾慎ゼミ)、法政大学(松尾知明ゼミ)、中央大学(中川康弘ゼミ)、明治大学(山脇啓造ゼミ)の5つでした。本コンテストで最優秀賞を受賞したことで、山脇ゼミは4年連続最優秀賞受賞を果たしました。
*ポスター
*山脇ゼミのプレゼン動画
本コンテストは、東京都主催の「ヒューマンライツ・フェスタ東京2024」の一環として行われたものです。様々な背景や価値観を持つ人が、互いの違いを認め合いながら交流し、支え合い、誰も取り残さない共生社会「インクルーシブシティ東京」を実現するために効果的な取り組みについて、各チームが東京都に提言することを目指したイベントでした。各チームによる10分間の発表の後、審査員から質疑応答の時間がありました。全大学のプレゼン発表後には一般参加者及び出場者同士の質疑応答の時間も設けられました。審査員は、東京都総務局人権部の若林和彦部長、東京人権啓発企業連絡会の服部雅幸理事長、株式会社エルロンの石川陽子代表取締役社長の3名でした。
出場チームとプレゼンテーマは以下の通りです。(出場順)
・東京都立大学 荒井ゼミ
「共に学ぶ、人権といじめ 未来を変えるカリキュラム」
・東京女子大学 松尾ゼミ
「優しさ×易しさ」
・明治大学 山脇ゼミ
「東京都をやさニティに!」
・法政大学 松尾ゼミ
「UNITY 〜共につくろう、学びの場〜」
・中央大学 中川ゼミ
「みんなの食堂 〜ペイフォワードで広がる居場所づくり」
今回、山脇ゼミは東京都に対して「やさしみん」を増やし、「やさニティ」を構築することを提言しました。どちらも我々が考えた造語で、やさしみんは、やさしい日本語を使うやさ二ティの構成員を指し、やさニティは「やさしい日本語」と「コミュニティ」を掛け合わせた言葉で、やさしい日本語を使ったコミュニティを指します。現在、日本では少子高齢化や外国人住民の増加が進んでいます。そのような中、共生社会を築くためには地域住民と外国人住民のコミュニケーションを促すことが必要であり、そのためには地域社会の基層となっている町会・自治会の協力が欠かせないと考えました。そこで、今回山脇ゼミとして初めて、地域活動を担う町会・自治会の存在に目を向け、中野区内の町会・自治会を対象に二度イベントを開催しました。これまで、あくまでコミュニケーションツールの一つとして使われることが多かった「やさしい日本語」を新たな共生・共助の地域社会を築くためのツールとして活用していくことを提案しました。そして、まずは山脇ゼミと関係性が強い中野区をやさニティのモデル地区とし、徐々に東京都全体へやさニティを広げていきたいと提言しました。
以下、プレゼンチームの感想です。
プレゼンへの準備を進める中で、なかなかテーマが定まらず、町会・自治会を対象としたイベントを開催すると決まってからも、初めてのコミュニティへのアプローチとなり、困難が多々ありました。特にイベントの集客には苦労し、一から関係性を築いていくためにも様々なところへ顔を出しチラシを配るなど地道にイベントの告知を行いました。大変さを感じる一方で、私たちの活動に対するお褒めの言葉をいただいたり、チラシを渡しに行った先でお茶をいただけたり、「なんでも協力するよ」と声をかけてくださったり、心が温かくなる瞬間が何度もありました。そのような方々の存在があったからこそ、イベントを成功させたいと思う気持ちは一層高まりましたし、なんとかしてこの思いをプレゼンにも表現し、審査員の方々はじめプレゼンを聞いてくれている人に届けたいをいう思いがありました。連覇のプレッシャーや先生が研究休暇で秋学期不在という不安もあった中で、このような形で最優秀賞を受賞することができ、最高の恩返しができたと感じています。これほど熱を注げる活動を大学で経験することができ、本当によかったです。最後になりますが、これまで一緒に頑張ってきたメンバー、先生、私たちのプレゼンに関わってくださったすべての方々に心から感謝申し上げます。温かい応援、本当にありがとうございました。(猪飼千紗、プレゼン班リーダー)
活動を始めて以来、大学生の私たちだからこそできることは何かを模索してきました。「共助社会」と「多文化共生社会」の双方に取り組むというアイデアにたどり着き、地域社会を支える「町会・自治会」に着目しましたが、集客の困難も多くありました。それでも、メンバー全員が区役所や町会長など様々な関係者に直接働きかけたり、日本語学校などの協力を得て、外国人住民の方々にも参加を呼びかけ、地道な努力を重ねました。その結果、「やさしい日本語」を活用し、防災をテーマとした交流の場を実現することができました。プレゼン大会当日は、これまでの実践を認めていただけたことで、努力が実を結んだ瞬間となりました。最優秀賞という名誉を胸に、これをスタート地点として、今後も「やさしい日本語」を通じてさらに多くの「人と人のつながり」を生み出す取り組みに一層励んでいきたいと思います。(田路さくら、プレゼン班副リーダー)
4月から活動を始めましたが、案が出ては消えての繰り返しでなかなかテーマが定まりませんでした。先生からの助言もあり、町会・自治体を対象としたイベントの開催を決めた後もイベント内容や集客において壁にぶつかりました。しかし、最後まで諦めず最優秀賞を獲得できたのは、メンバーに加え先生や先輩方、専門家の方々おかげだと思います。また、ロールプレイで田中さん役を務めることになった際、演技が苦手な私は満足のいくロールプレイができるかとても不安でした。恥じらいもありうまくいかないこと多かったですが、先生や先輩方など様々な方からアドバイスをいただき、本番では満足のいく結果になったと思います。最後に、今回の大会に向けて応援してくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。(ゼミ長 石田菜々美)
本格的にプレゼン大会に向けて動き出したのが夏頃になってしまい時間があまりとれない中で、少し不安もありましたが、テーマなど一度決まった物事の進行がとても速く、忙しいながらも楽しく大会に向けて準備ができていました。特に1週間前からの追い上げはプレゼンの準備をしていた期間で最も充実していたと思います。その甲斐あってか、最終的にメンバー全員が満足できる仕上がりになったのではないかと思います。結果として最優秀賞を取ることができ、誇らしく嬉しい気持ちもあり、多忙な準備期間やプレッシャーの中で達成できたことにとても安心しています。今回のプレゼン大会に向けて多くの方々のご協力があってこその受賞だと強く感じています。この貴重な経験を活かし、今後のゼミ活動をより一層盛り上げていきたいと思います。(長谷川廉)
このプレゼンコンテストは私が山脇ゼミを知ったきっかけであり、入室前から参加したいと思っていた活動でした。今年夏あたりからプレゼンに向けて動き始めて以降、チームで何度も議論を重ね、多文化共生社会の実現のために私たち大学生には何ができるのかということを真剣に考え続けてきました。そして、私たちの想いが最大限に観客の皆さんに伝わるよう、プレゼンスタイルやスライドに工夫を散りばめました。発表前の数週間は、プレゼン練習で怒涛の毎日を送りましたが、今回最優秀賞という賞をいただくことができ、達成感でいっぱいです。受賞の際は思わず涙が溢れてしまいました。今後も多文化共生社会の実現に向けて、自分たちができるアクションを一つずつ起こしていきたいです。(藤澤采夏)
今年のプレゼンの準備段階と発表では、山脇ゼミで初めて「町会・自治会」に焦点を当てました。初めてのことで行き詰まる時もありましたが、私たちは、町会・自治会の方々が「やさしい日本語」の必要性を実感できる場づくりや、その参加者を増やす方法について考え続けてきました。その結果として、区役所新庁舎の「ナカノバ」を活用したイベントを2回も開催することができました。この2つの実践を踏まえ、説得力のあるプレゼンの内容、そして東京都に対する提言ができたと思います。どの過程においても、チームで意見を出し合い、直前までブラッシュアップしたことで、このプレゼンは私たちの実践や想いが詰まったものになりました。サポートしてくださった山脇先生、ゼミ生の皆さん、そしてプレゼンコンテスト関係者の方々に感謝申し上げます。(馬場葵)
*ポスター
*山脇ゼミのプレゼン動画
本コンテストは、東京都主催の「ヒューマンライツ・フェスタ東京2024」の一環として行われたものです。様々な背景や価値観を持つ人が、互いの違いを認め合いながら交流し、支え合い、誰も取り残さない共生社会「インクルーシブシティ東京」を実現するために効果的な取り組みについて、各チームが東京都に提言することを目指したイベントでした。各チームによる10分間の発表の後、審査員から質疑応答の時間がありました。全大学のプレゼン発表後には一般参加者及び出場者同士の質疑応答の時間も設けられました。審査員は、東京都総務局人権部の若林和彦部長、東京人権啓発企業連絡会の服部雅幸理事長、株式会社エルロンの石川陽子代表取締役社長の3名でした。
出場チームとプレゼンテーマは以下の通りです。(出場順)
・東京都立大学 荒井ゼミ
「共に学ぶ、人権といじめ 未来を変えるカリキュラム」
・東京女子大学 松尾ゼミ
「優しさ×易しさ」
・明治大学 山脇ゼミ
「東京都をやさニティに!」
・法政大学 松尾ゼミ
「UNITY 〜共につくろう、学びの場〜」
・中央大学 中川ゼミ
「みんなの食堂 〜ペイフォワードで広がる居場所づくり」
今回、山脇ゼミは東京都に対して「やさしみん」を増やし、「やさニティ」を構築することを提言しました。どちらも我々が考えた造語で、やさしみんは、やさしい日本語を使うやさ二ティの構成員を指し、やさニティは「やさしい日本語」と「コミュニティ」を掛け合わせた言葉で、やさしい日本語を使ったコミュニティを指します。現在、日本では少子高齢化や外国人住民の増加が進んでいます。そのような中、共生社会を築くためには地域住民と外国人住民のコミュニケーションを促すことが必要であり、そのためには地域社会の基層となっている町会・自治会の協力が欠かせないと考えました。そこで、今回山脇ゼミとして初めて、地域活動を担う町会・自治会の存在に目を向け、中野区内の町会・自治会を対象に二度イベントを開催しました。これまで、あくまでコミュニケーションツールの一つとして使われることが多かった「やさしい日本語」を新たな共生・共助の地域社会を築くためのツールとして活用していくことを提案しました。そして、まずは山脇ゼミと関係性が強い中野区をやさニティのモデル地区とし、徐々に東京都全体へやさニティを広げていきたいと提言しました。
以下、プレゼンチームの感想です。
プレゼンへの準備を進める中で、なかなかテーマが定まらず、町会・自治会を対象としたイベントを開催すると決まってからも、初めてのコミュニティへのアプローチとなり、困難が多々ありました。特にイベントの集客には苦労し、一から関係性を築いていくためにも様々なところへ顔を出しチラシを配るなど地道にイベントの告知を行いました。大変さを感じる一方で、私たちの活動に対するお褒めの言葉をいただいたり、チラシを渡しに行った先でお茶をいただけたり、「なんでも協力するよ」と声をかけてくださったり、心が温かくなる瞬間が何度もありました。そのような方々の存在があったからこそ、イベントを成功させたいと思う気持ちは一層高まりましたし、なんとかしてこの思いをプレゼンにも表現し、審査員の方々はじめプレゼンを聞いてくれている人に届けたいをいう思いがありました。連覇のプレッシャーや先生が研究休暇で秋学期不在という不安もあった中で、このような形で最優秀賞を受賞することができ、最高の恩返しができたと感じています。これほど熱を注げる活動を大学で経験することができ、本当によかったです。最後になりますが、これまで一緒に頑張ってきたメンバー、先生、私たちのプレゼンに関わってくださったすべての方々に心から感謝申し上げます。温かい応援、本当にありがとうございました。(猪飼千紗、プレゼン班リーダー)
活動を始めて以来、大学生の私たちだからこそできることは何かを模索してきました。「共助社会」と「多文化共生社会」の双方に取り組むというアイデアにたどり着き、地域社会を支える「町会・自治会」に着目しましたが、集客の困難も多くありました。それでも、メンバー全員が区役所や町会長など様々な関係者に直接働きかけたり、日本語学校などの協力を得て、外国人住民の方々にも参加を呼びかけ、地道な努力を重ねました。その結果、「やさしい日本語」を活用し、防災をテーマとした交流の場を実現することができました。プレゼン大会当日は、これまでの実践を認めていただけたことで、努力が実を結んだ瞬間となりました。最優秀賞という名誉を胸に、これをスタート地点として、今後も「やさしい日本語」を通じてさらに多くの「人と人のつながり」を生み出す取り組みに一層励んでいきたいと思います。(田路さくら、プレゼン班副リーダー)
4月から活動を始めましたが、案が出ては消えての繰り返しでなかなかテーマが定まりませんでした。先生からの助言もあり、町会・自治体を対象としたイベントの開催を決めた後もイベント内容や集客において壁にぶつかりました。しかし、最後まで諦めず最優秀賞を獲得できたのは、メンバーに加え先生や先輩方、専門家の方々おかげだと思います。また、ロールプレイで田中さん役を務めることになった際、演技が苦手な私は満足のいくロールプレイができるかとても不安でした。恥じらいもありうまくいかないこと多かったですが、先生や先輩方など様々な方からアドバイスをいただき、本番では満足のいく結果になったと思います。最後に、今回の大会に向けて応援してくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。(ゼミ長 石田菜々美)
本格的にプレゼン大会に向けて動き出したのが夏頃になってしまい時間があまりとれない中で、少し不安もありましたが、テーマなど一度決まった物事の進行がとても速く、忙しいながらも楽しく大会に向けて準備ができていました。特に1週間前からの追い上げはプレゼンの準備をしていた期間で最も充実していたと思います。その甲斐あってか、最終的にメンバー全員が満足できる仕上がりになったのではないかと思います。結果として最優秀賞を取ることができ、誇らしく嬉しい気持ちもあり、多忙な準備期間やプレッシャーの中で達成できたことにとても安心しています。今回のプレゼン大会に向けて多くの方々のご協力があってこその受賞だと強く感じています。この貴重な経験を活かし、今後のゼミ活動をより一層盛り上げていきたいと思います。(長谷川廉)
このプレゼンコンテストは私が山脇ゼミを知ったきっかけであり、入室前から参加したいと思っていた活動でした。今年夏あたりからプレゼンに向けて動き始めて以降、チームで何度も議論を重ね、多文化共生社会の実現のために私たち大学生には何ができるのかということを真剣に考え続けてきました。そして、私たちの想いが最大限に観客の皆さんに伝わるよう、プレゼンスタイルやスライドに工夫を散りばめました。発表前の数週間は、プレゼン練習で怒涛の毎日を送りましたが、今回最優秀賞という賞をいただくことができ、達成感でいっぱいです。受賞の際は思わず涙が溢れてしまいました。今後も多文化共生社会の実現に向けて、自分たちができるアクションを一つずつ起こしていきたいです。(藤澤采夏)
今年のプレゼンの準備段階と発表では、山脇ゼミで初めて「町会・自治会」に焦点を当てました。初めてのことで行き詰まる時もありましたが、私たちは、町会・自治会の方々が「やさしい日本語」の必要性を実感できる場づくりや、その参加者を増やす方法について考え続けてきました。その結果として、区役所新庁舎の「ナカノバ」を活用したイベントを2回も開催することができました。この2つの実践を踏まえ、説得力のあるプレゼンの内容、そして東京都に対する提言ができたと思います。どの過程においても、チームで意見を出し合い、直前までブラッシュアップしたことで、このプレゼンは私たちの実践や想いが詰まったものになりました。サポートしてくださった山脇先生、ゼミ生の皆さん、そしてプレゼンコンテスト関係者の方々に感謝申し上げます。(馬場葵)
(猪飼千紗)