卒業生の声
ネパール人子どものための「ことばの教育」実践
2025年03月31日
明治大学
写真1:活動の様子
写真2:集合写真
岸ゼミには、国際協力や国際教育協力に関心のあるゼミ生が在籍し、国内外で活動を展開しています。その一環として、国内で実施しているのが、日本初のネパール人の子どものためのインターナショナルスクール「Everest International School, Japan」(以下、IESJ)と連携した教育実践です。
具体的には、アート手法を用いた「ことばの教育」のための活動を開発し、IESJの幼稚舎で取り組んでいます。2024年度には、岸ゼミ3年生の南條絢音さん、佐藤遥香さん、松田紗優果さん、岡部美鈴さん、鈴木あやみさんが活動を展開しています。
以下は、ゼミ生からの実践報告です。本活動では、ネパール人の幼児たちが日本語に対してどのように感じているのかを色で表現してもらい、日本語への親しみを深めることを目的としました。
▶︎南條絢音(3年生)
私は年中クラスのファシリテーターを担当しました。この活動を通して、子どもたちが楽しみながら学んでいることを直接感じ、温かい気持ちになりました。「一緒に遊ぶなかで、子どもたちの反応を受け取って柔軟に活動を作り変えていく」という岸ゼミで取り組む学びへのパフォーマティブなアプローチの本質を実感しました。計画したように進めようとするのではなく、子どもたちの声、動き、関心、反応をみながら、子どもたちが挑戦できる場をつくり続けていくことの重要性を強く感じた実践でした。
▶︎松田紗優果(3年生)
私は年長クラスのファシリテーターを担当しました。昨年度からすでに10回以上訪問し、何度も子供たちと交流をしてきましたが、今回のペインティングを通して、子どもたちへの理解をより一層深めることが出来ました。ことばのまわりに、子どもたちは自分の経験や大切にしているものを描いてくれました。「日本でこれからも生活したいから、日本の国旗を書いた子」「将来はネパールに戻りたいからネパールの国旗を書いた子」「お母さんのようにコンビニエンスストアで働きたいから、自分がコンビニエンスストアで働く様子を書いた子」など、普段の交流では知ることが出来ないような子供たちが考えていること、子供から見えている景色を、このワークを通じて覗
くことができました。
▶岡部美鈴(3年生)
私は今回、年中クラスと年長クラスの実践に参加しました。2つのクラスで共通点も相違点もあり、新しい発見が多かったと感じています。実は私は年中と年長クラスの子供たちと接点がなかったため、どのような子達なのか興味があった一方でどのように接すればよいのか不安もありました。しかし、子供たちができたペインティングを見せてくれたときに、「なんでこの色にしたの?」など、ペインティングについて会話をすることで子供たちのことを少しずつ知ることができましたし、描いて終わりではなく会話することの大切さを実感しました。ただことばを学ぶ・知るだけでなく、ことばに触れる過程で子供たちのバックボーンや思い、考えが色や形、絵などと通じて可視化されることがとても興味深かったです。
具体的には、アート手法を用いた「ことばの教育」のための活動を開発し、IESJの幼稚舎で取り組んでいます。2024年度には、岸ゼミ3年生の南條絢音さん、佐藤遥香さん、松田紗優果さん、岡部美鈴さん、鈴木あやみさんが活動を展開しています。
以下は、ゼミ生からの実践報告です。本活動では、ネパール人の幼児たちが日本語に対してどのように感じているのかを色で表現してもらい、日本語への親しみを深めることを目的としました。
▶︎南條絢音(3年生)
私は年中クラスのファシリテーターを担当しました。この活動を通して、子どもたちが楽しみながら学んでいることを直接感じ、温かい気持ちになりました。「一緒に遊ぶなかで、子どもたちの反応を受け取って柔軟に活動を作り変えていく」という岸ゼミで取り組む学びへのパフォーマティブなアプローチの本質を実感しました。計画したように進めようとするのではなく、子どもたちの声、動き、関心、反応をみながら、子どもたちが挑戦できる場をつくり続けていくことの重要性を強く感じた実践でした。
▶︎松田紗優果(3年生)
私は年長クラスのファシリテーターを担当しました。昨年度からすでに10回以上訪問し、何度も子供たちと交流をしてきましたが、今回のペインティングを通して、子どもたちへの理解をより一層深めることが出来ました。ことばのまわりに、子どもたちは自分の経験や大切にしているものを描いてくれました。「日本でこれからも生活したいから、日本の国旗を書いた子」「将来はネパールに戻りたいからネパールの国旗を書いた子」「お母さんのようにコンビニエンスストアで働きたいから、自分がコンビニエンスストアで働く様子を書いた子」など、普段の交流では知ることが出来ないような子供たちが考えていること、子供から見えている景色を、このワークを通じて覗
くことができました。
▶岡部美鈴(3年生)
私は今回、年中クラスと年長クラスの実践に参加しました。2つのクラスで共通点も相違点もあり、新しい発見が多かったと感じています。実は私は年中と年長クラスの子供たちと接点がなかったため、どのような子達なのか興味があった一方でどのように接すればよいのか不安もありました。しかし、子供たちができたペインティングを見せてくれたときに、「なんでこの色にしたの?」など、ペインティングについて会話をすることで子供たちのことを少しずつ知ることができましたし、描いて終わりではなく会話することの大切さを実感しました。ただことばを学ぶ・知るだけでなく、ことばに触れる過程で子供たちのバックボーンや思い、考えが色や形、絵などと通じて可視化されることがとても興味深かったです。