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演習(ゼミナール)紹介[旦 敬介 DAN Keisuke]

明治大学国際日本学部 演習(ゼミナール)紹介
旦 敬介 教授
  DAN Keisuke
(主要担当科目)  ラテンアメリカの歴史と文化 / (Lecture) Latin America Studies
(開講言語) 日本語又は英語 / (Language) Japanese or English

■演習テーマ / Theme
アフロ・ラテンアメリカ文化研究。2019年度はジャマイカ研究。

英語圏アメリカ大陸最大にして最ディープなアフロ世界ジャマイカに深入りする1年(ないし2年)。ルーツ・レゲエ好き、ブラック・ブリテンに関心のある者たちよ集まれ。
英語圏の文学賞としてもっとも評価が高いマン・ブッカー賞を2014年度に受賞したマーロン・ジェイムズMarlon James作『七人殺しの記録』A Brief History of Seven Killingsを入口にして、ジャマイカの音楽世界、政治世界、アンダーグラウンド世界を読み解く。
この小説は1976年に実際にあったボブ・マーリーの殺人未遂事件を契機にして、ジャマイカの政治とスラム世界との結託と交錯を、無数の登場人物のパトワ語混じりの語りによって描き出した小説。実在のレゲエ・ミュージシャンが多数登場してくる中で、沸騰していく1970年代から90年代のジャマイカ社会が多面的に描き出される。
この作品を読み解きながら、一方で、そこに登場する音楽家たち、政治家たち、ギャング・メンバーたちの周辺について調査を進め、本当のジャマイカに接近を試みてみないか(かなり暴力的であったり、性的であったりする内容を含む)。ラスタファリアンとは何か、マーカス・ガーヴィーとは何者だったか、奴隷制や人種主義が英語圏植民地に残した傷とは。
このゼミは、ラテンアメリカとカリブ海の国と地域に何か世界を変えるヒントがあるのではないか、と予感している人たちが、その文学や音楽などの芸術文化、あるいは歴史や社会、生活文化の成り立ちなど、様々な領域について調査研究する場である(このゼミでは「ラテンアメリカ」とは、アメリカ合衆国とカナダ以外の米州全域というとらえ方をしている)。
■授業内容 / Activities
<3年次>
春学期の前半は受講者それぞれがすでにもっている知識を共有する(教えあう)期間である。後半からはテクストを手分けして読み進める一方、ジャマイカに関する本や音楽、映画などについて、教室内で共有し、それについて調べ、発表し、議論することによって知識を広げ深めていく。日本におけるレゲエ音楽受容の歴史、ジャマイカとの深い関わりの歴史を探りにいくなど、関心に沿って調査主題は多様に展開できる。また、日本における外国文学出版のライブな状況を、この作品の版権をもつ出版社の担当者に来てもらって聞く計画もあり。森を手探りするようにして、ゼミ・メンバーで開拓していきたい。

<4年次>
各受講者の関心領域について、主題を絞って12 月末までにゼミ修了論文を書くことを目標とする。ただし、その他の形式の活動・制作(文学・芸術・社会活動など)をもって代替することも場合によって認める。ラテンアメリカへの旅の企画を立案・実現・報告するという課題もありうる。