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演習(ゼミナール)紹介[小谷 瑛輔 KOTANI Eisuke]

明治大学国際日本学部 演習(ゼミナール)紹介
小谷 瑛輔 准教授
 KOTANI Eisuke
(担当科目) 近現代日本文学 / (Lecture) Modern Japanese Literature
(開講言語) 日本語 / (Language) Japanese
■演習テーマ / Theme

日本近現代の文学/文化
 文学は、読者自身が関心を持って考えていることを映し出す鏡でもあり、それについて学び考えることを助けてくれる、豊かな知の資源でもあります。だから文学研究というのはもしかすると、文学作品を通じて何をどのように考えることもできる、最も自由な学問分野と言えるかもしれません。そもそも何を「文学」作品と見なすのか(小説や詩のこと?批評や演劇や映画は?純文学もエンタメ小説も?)も、人によって大きく違います。私自身、そうした自由さに惹かれて文学研究の道に進みました。
 このゼミでは、文学やそれと関わる文化事象を題材に、日本の近現代に産み出されてきたこの知的資源のポテンシャルを最大限に引き出すための技術や方法論を身に付けつつ、相互の関心や知識から学び合い、最終的にはそれぞれが自分なりの研究テーマを設定して成果を出していくことを目指します。
 

■授業内容 / Activities
<3年次>
それぞれが関心のある対象を選び、研究したことを発表し、発表者以外の参加者も作品を読んできて、発表を踏まえて全体でディスカッションする、という形式が中心となります。1年間を通して、資料調査力、文章の読解・分析力や、レジュメやレポートで自分の考えを論理的にまとめる文章作成能力、プレゼンテーションの技術、ディスカッションのためのコミュニケーション能力を身に着けていきます。
また、ゼミ生のアイデア次第で、文学との多面的な関わり方を知るためのゼミ活動を取り入れます(たとえば小谷のこれまでのゼミでは、同人誌を作ったり、文学作品の中に登場する料理を再現したり、文学散歩や「聖地巡礼」を企画したりしてきました)。

<4年次>
 各自でゼミ論のテーマを決め、そのテーマについての研究を発表して、ディスカッションを行います。そこで得られた視点や知見を活かして改めて研究を進める、という過程を通して、それぞれのゼミ論を完成させていきます。