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教育実習体験談

教育実習体験談

2019年度に教育実習を実施した方々の体験談

 

① 東京都内 私立中高一貫校 実習教科(国語)

教育実習録と実習の資料

  実習で初めて教壇に立った日、私は大失敗をしました。生徒の前で緊張してしまい、思い通りに授業を進めることができず、とても悔しい思いをしたことを覚えています。それから、実習中、「どうにかしなきゃ」という思いに駆られていて、とにかく一生懸命に過ごしていました。私は三週間の実習の中で、十八回の授業を行い、多い日には一日に三回の授業実習を行う日もありました。教育実習へ行く前に、ほとんど授業を行った経験がなかったため、授業を計画通りに進められないことに、とても焦りを感じていました。しかし、授業実習の後には毎回、担当の先生が、私の不安や相談を親身に聞いてくださり、私の授業を改善させるために、次の授業への課題を明確にしてくれました。反省と改善を繰り返すことで、毎日少しずつでも成長できていることが自分でもわかり、授業を通して自分自身と真剣に向き合う機会にもなりました。



 授業を改善していく中で、生徒とのコミュニケーションが大切だということを担当の先生から指摘されたことがあります。一方的に話す授業では、生徒が眠ってしまうこともあり、授業実習を始めたばかりの時は生徒と上手くコミュニケーションが取れずに苦戦しました。そこで、「どうにか生徒と話せるようになりたい」と思い、教育実習中に催された体育祭で、自分からカメラ係を担うことを思い切って申し出ました。積極的に生徒に話しかけ、写真を撮っていると、体育祭に全力で取り組む生徒から、遠くで眺めているような生徒まで様々な生徒と接することができました。生徒と共に楽しい思い出を作れたことで、話しやすい関係を築くことができ、その後の授業での雰囲気も、それまでより明るくなったように思いました。授業だけではなく、様々な角度から生徒を観ることの大切さを身に染みて感じられた良い経験になりました。

山下先生と仲間たち

 私は、四月から教員として働くことが決まっています。教育実習に臨んだ時は、まだ教員になることを決断できておらず、悩んでいました。しかし、実際に教壇に立ってみて、また生徒と接する中で、教員という仕事を直接知ることができ、自分に向いている仕事なのではないかと感じました。実習での三週間は、毎日、「どうにかしなきゃ」と自分を反省して、「さらに良くするためにはどうすれば良いのか」と次に繋げていくことを常に考えていました。とにかくがむしゃらに努力することは辛いこともあるけれど、教員という仕事は毎日を一生懸命に過ごすことのできる、やりがいのある仕事だということを心から感じられました。そして、私も教師になりたいと思うほどに、濃くて達成感のあった三週間のこの実習は、忘れられない貴重な思い出になっています。    








② 埼玉県 公立中学校 実習教科(社会)

 私は、昨年9月に公立中学校において3週間、教育実習を行いました。担当学年は2年生、教科は社会科を担当しました。本体験談では、授業・部活動・行事について振り返っていきたいと思います。

授業風景

(1)授業について
 私は、中学生や高校生に対し授業を行ったことがなかったため、特に不安に思っていたことが授業でした。大学では、模擬授業を行いましたが、相手も大学生のため実際の中学生のリアクションや回答内容、授業態度などを予測することが難しく実習が近づくにつれ、不安が募っていきました。しかし、実習1ヶ月前の事前指導において教科担当の先生からきめ細かい指導をいただいたことで入念に準備することができました。「授業を通して新たな興味を発見させる」という目標を立て、授業に臨みました。授業の際は、時事的な話題を動画や画像に編集し、授業の導入部分で生徒に見せることで冒頭から内容に興味を持たせる工夫をしました。また、授業終了時には、次回の授業のキーワードを提示し、生徒が予習したくなるような授業のまとめを行うよう意識しました。社会科だけでなく様々な教科の授業を見学させていただき、自身の授業に活かしたことや時間をかけて準備をすることで自信を持って授業に臨むことができました。

部活動

(2)部活動について
 私は、野球部を担当させていただきました。部活動では、技術の指導だけでなく、礼儀やマナーといった指導もしなければならないことが難しいと感じました。また、授業だけではわからない生徒の素顔を知ることができるので、生徒との距離を縮めることができることや生徒同士の関わり方などを学ぶことができました。顧問の先生からは、生徒の怪我や体調管理といった細かいことにも気をつけて指導しなければならないというお言葉をいただき、実習生ながらも教師同様の責任や緊張感を持って取り組みました。

生徒からのメッセージ

(3)行事について
 私は、実習中に運動会やラグビーワールドカップ観戦など貴重な機会を経験することができました。運動会では、生徒たちが練習の成果を発揮し、はつらつとしており、元気をもらいました。先生方は、生徒の体調を観察し熱中症対策も行うなど楽しみつつも注意を怠っていませんでした。ラグビー観戦では、会場まで徒歩だったため車に注意しながら引率しました。常に生徒の安全には気を付けなければならないということを学びました。
 様々な仕事を経験することができ、3週間を通して大いに成長できました。

③ 愛媛県 公立高等学校 実習教科(英語)

実習を振り返って

恩師からの差し入れと教育実習録

  母校での3週間の実習はあっという間でした。初日は不安と緊張で押しつぶされそうでしたが、優しい先生方と実習生仲間、何よりも生徒たちのおかげで3週間頑張れました。
同じ期間に実習をした仲間は16人。昼食の時間や空き時間、放課後は実習生控室で過ごしたのですが、担当教科や学年に関係なく実習生同士で他愛もない話をしたり、困ったことがあれば相談に乗り合うなど、良好な関係が築けたおかげで楽しく実習することが出来ました。また、実習生が担当HRの学級日誌を毎日チェックしていたのですが、HRの生徒たちだけでなく、授業をしたクラスの生徒たちが私の授業や私自身のことについてコメントを残してくれているのを何度か目にしました。思わず写真を撮ってしまうほど嬉しくて、生徒たちの反応一つひとつが頑張る原動力でした。
 上記の写真は、私が高校生の時にお世話になっていた先生が「頑張れ!」と実習生全員に差し入れしてくれたシュークリームと実習録です。担当の先生以外にも当時お世話になっていた先生方が気にかけてくださったり、研究授業を見に来てくださったりしてとても心強かったです。
授業について

自作の教育実習ノート

  最初の1週間は、毎日授業見学でした。私は、学年に関係なく、英語科のあらゆる先生の授業を見学させてもらいました。母校では現在、英語においてAll Englishの授業を目指していること、黒板が無くなり全教室ホワイトボードになっていたこと、パワーポイントを使った授業など当時と変わっている部分が多く、最初はとても戸惑いました。そのため、自作の「教育実習ノート」にそれぞれの先生がどのような時間配分で授業を進めているのか、どのような工夫をしているのか随時メモをして、自分で授業作りをするときに活用しました。私の教科担当の先生は1年生2クラスのコミ英と英表の授業を持っていましたが、私は両クラスのコミ英の授業を任せてもらい、時には先生からアドバイスをもらいながら、1つのレッスンをやり切りました。先生の時間割的にコミ英の授業が月水金にしかなかったため、私は火木を主に授業準備の日にし、ときどき同じ英語科の実習生の授業を見学させてもらって刺激を受けていました。
 
さいごに



  私は、せっかくなら大学で取れる資格は取っておこうという気持ちで教職を取り始めました。そして、最終的にはやはり教員採用試験は受けずに民間企業に就職することを決めました。教師を強く目指していたわけではないので、時には教職を取り続けることが辛いと思うこともありました。しかし、教育実習を経て、今では教職を取って良かったと思っています。
 教育実習は自分の人生において貴重な経験であり、教職と向き合った時間は私にとって絶対に無駄ではなかったと思っています。また、私が4年間教職を頑張れたのは、同じように教職を取っている大学の仲間や実習の仲間がいたからです。みなさんも仲間と助け合いながら教職の授業や実習等頑張ってください。