Go Forward
2026年09月24日
明治大学 理工学部事務室
理工学研究科応用化学専攻機能有機化学研究室、博士前期課程2年の金子隼輔さんが、9月10日~12日に金沢市文化ホールで開催された第36回基礎有機化学討論会にて、「学生ポスター賞(TCI学生ポスター賞)」を受賞しました。第36回基礎有機化学討論会では375件の学生ポスター発表があり、そのうち38件が「学生ポスター賞」として選出されました。
学生ポスター賞
受賞者:金子隼輔(機能有機化学研究室・博士前期課程2年)
発表題目:固液界面におけるキラル二次元共有結合性ナノ構造体の合成と形成機構
発表内容:共有結合で連結された有機分子からなる極めて薄いシート状物質は、二次元ポリマーと呼ばれます。二次元ポリマーは、気体分子(ガス)の貯蔵・分離や触媒などへの応用が期待されており、その合成法の開発と性質の解明に向けた研究が近年盛んに行われています。二次元ポリマーは、単量体(モノマー)を溶液中で、あるいは溶液と固体表面との界面で共有結合により連結する重合反応によって合成されています。しかし、その生成過程を分子レベルで解明するには、分子を直接観察できる特殊な分析手法が必要です。本研究では、分子分解能を持つ走査型トンネル顕微鏡(STM)を用いて、炭素表面上で三角形分子が共有結合を形成し、二次元ポリマーへと成長する過程を分子レベルで詳細に明らかにしました。特に、単量体の構造をわずかに変えるだけで、炭素表面上に形成される構造が大きく変化することを見いだしました。これらの知見は、新たな二次元ポリマーの分子設計および合成法の開発に重要な指針を与えると期待されます。
受賞時記念写真(金子さん)