外国語から翻訳された文献を参照した場合は、まず文献の原題を示し、次に訳者と翻訳題名、出版地:出版社、出版年を示します。
(例)
Trudgill, P. (1974) Sociolinguistics ? An Introduction to Language and Society, London: Penguin Books. [土田滋訳 『言語と社会』 東京:岩波新書 1975]
欧文文献の場合
単行本の場合
a) 著者 (出版年) 書名, 出版地: 出版社の順とします。著者名は family nameを先に出し、次にfirst nameを出します。なお、first nameは頭文字1文字としても構いません。書名はイタリックか、できなければ下線を付します。文献名は、冠詞・前置詞・接続詞などを除いて、各単語を大文字で始めます。
(例)
Swan, M. (2005) Practical English Usage, Oxford: Oxford University Press.
b) 共著で複数の著者がいる場合には、原則として本の表紙や雑誌の目次の順序どおりに挙げます。ふたりの著者の間は and で結びます。一人目の著者名は family name - first name(または、first nameの頭文字)の順で、二人目の著者名はfirst name(または、first nameの頭文字) - family nameの順にします。著者が3人まではすべての著者名を連記しますが、4人以上の場合は一人目の著者のみをあげ、et al. (ラテン語の et alii 「およびその他」の略) とします。編者は氏名のあとに (ed.)をつける。編者が複数の場合は (eds.) とします。
(例)
Crain, S. and R. Thornton (1998) Investigations in Universal Grammar: A Guide to Experiments on the Acquisition of Syntax and Semantics. Cambridge, MA: MIT Press.
Quirk, R. et al. (1985) A Comprehensive Grammar of the English Language. Harlow: Longman.
Tserdanelis, G. and P. Wong (eds.) (2004) Language Files: Materials for an Introduction to Language and Linguistics (Ninth Edition). Ohio: Ohio State University Press.
雑誌論文の場合
著者 (出版年) 論文題名. 掲載誌 巻号:ページ数の順とします。論文題名は、最初の単語のみ大文字で始めます。雑誌名はイタリックか、できなければ下線を付します。
(例)
Kayne, R. (1981) ECP extensions. Linguistic Inquiry 12: 93-113.
単行本の一部の文献
著者 (出版年)の次に、論文題名をあげて、続けてその文献の掲載された単行本の著者名、書名を書き、次に掲載ページ、最後に出版地: 出版社を記します。
(例)
Chomsky, N. (1993) A minimalist program for linguistic theory. In Halle, K. and Keyser, S. J. (eds.) The View from Building 20, 1-52. Cambridge, MA: MIT Press.
未刊行の学位論文
参考文献が未刊行の学位論文(博士論文、修士論文、卒業論文など)の時は、標題をあげて、そのあとに学位論文の種類を示して、提出された大学名を記します。
(例)
Johnson, K. (1986) A case for movement. Unpublished doctoral dissertation, MIT.
その他注意事項
単行本は初版以後版を重ねて何度も刊行されることがあります。その場合、原則として自分が参考にした版の刊本を挙げます。
(例)
Saussure, F. de (1975) Cours de Linguistique Generale. Paris: Payot.
上記の本は初版が1916年ですが、現在流布しているのは Turio de Mauroが編集し詳細な注を付した改訂新版です。また自分の参照した版が第何版かがわかる場合はそれも示します。
(例)
Roach, P. (2000) English Phonetics and Phonology: A Practical Course. Third edition. Cambridge: Cambridge University Press.
本文中でデータを用いる場合は、丸括弧の中に通し番号(卒業論文全体を通してでもかまいませんし、章ごとでもかまいません)を付け、独立した行に字下げして書いて下さい。
(例)
(29)a. Danny seems to be working.
b. It seems that Danny is working.
(30)a. He will not have intentionally broken the mirror.
b. He will probably not have broken the mirror.
他の論文から引いたデータには、出典(著者名 出版年: ページ数)を示します。
(例)
(68) a. At least one American tourist expects to visit every European country this year.
b. At least one American tourist hopes to visit every European country this year.
c. Some government official is required to attend every state dinner.
(Johnson 2000: 199)