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卒業生の声

卒業生の声(髙部さん)

髙部 克斗 (たかべ かつと)
東京都下水道局 西部第一下水道事務所(2026年卒業)


——簡単に自己紹介をお願いします

2026年3月に考古学専攻を卒業しました、髙部と申します。静岡県出身です。考古学的に言うと登呂のあたりと言えば伝わるでしょうか。子どもの頃は何千、何万、何億年前といったはるか昔の自然環境にロマンを感じていました。それもあって卒業論文は弥生時代の登呂遺跡周辺地域ではどのような植生環境だったのか、そして当時の人々は生きるためにその環境をどのように利用したのかという行動形態について執筆しました。

——現在のお仕事を教えてください

現在、東京都下水道局で「水質規制」という仕事に携わっています。聞き慣れない分野かもしれませんが、簡単に言うと、「私たちの身近な水環境を守る仕事」です。例えば、町工場や飲食店などから排出される水に、有害な物質が法律や条例で定められた基準を超えて含まれていないかをチェックしています。普段の生活ではあまり意識しませんが、こうした水の管理が適切に行われているからこそ、安全で快適な暮らしが成り立っています。具体的には、事業主様からの手続きに関する相談に対応したり、実際に現地を訪れて排水を採取する検査を行ったりします。他にも水質が基準値を超えてしまった事業場に対する改善法の指導や事務処理、時にはイベント補助を行っています。写真は毎年浸水対策強化月間に行われるイベントでの受付時の様子です。私は事務職として採用されたため、就職前は自分が化学に関わる仕事をするとは想像していませんでしたが、これも何かの巡り合わせということで日々新しいことを吸収しながら業務に取り組んでいます。

——なぜ明治大学の考古学専攻に進学したのでしょうか?

歴史の中でも文献史料では分からない時代の人々の暮らしを知りたいと思ったからです。幼い頃家の近くにあった登呂遺跡で頻繁に遊んでいた影響で、当時から「はるか昔の時代の人々は今とは異なる自然環境の中でどのように生活していたのだろう?」と関心を持っていました。考古学専攻では一年次から専門的な授業が充実しており、また博物館図書館や考古学実習室など学ぶ環境が整備されています。今となっては非常に恵まれた環境で勉強でき、友人にも恵まれて考古学専攻に進学してよかったと思っています。

——明治大学で考古学を学んで良かった,と感じることは何でしょうか?

卒業論文執筆で培った経験が仕事で活きていると感じた時です。文学部では4年次に4年間の集大成として卒業論文を執筆することとなっており、考古学の卒論ではひたすら論文や報告書を読み、自分の研究に必要なデータを収集して、分析結果から自分の意見を主張するという作業を行います。私自身も卒論執筆に苦労しました。しかしその経験のおかげで、仕事で資料を読む際自分に必要な情報や、深く読み込むべき部分と流し読みで良い部分を見極められるようになったと実感しています。 

——受験生にアドヴァイスをお願いします

最後まで諦めないことが大切だと思います。諦めないということは簡単そうに思えてとても難しいことだと思います。受験勉強をしていると思うように成績が伸びない、むしろ成績が下がってしまったなど様々な困難に直面すると思います。私も受験生の頃は成績が上がらず悩んでいた時期もありました。ですがどんなに判定が悪くても絶対に志望校に合格するという気持ちだけは捨てずに取り組んだ結果、本番1カ月前で成績が急激に上がり、最終的に志望校合格を果たすことができました。ですので受験生のみなさんも途中で壁にぶつかったとしても志望校に合格するという気持ちだけは捨てずに最後まで頑張ってください。応援しています。

——現在のお仕事で心がけていることを教えてください

仕事に対して前向きに取り組むことを心がけています。私自身まだ社会人なりたてで覚えることがたくさんあり、仕事に慣れていない状況です。ですがネガティブな気持ちで仕事をするとミスも増えて落ち込んでさらにネガティブになる負のループになってしまうと思います。ですので自身の仕事に対してやりがいを見つけてポジティブな気持ちで仕事に取り組むようにしています。

——外から眺める明治大学っていかがですか?

卒業後も何度か大学を訪れる機会があったのですが和泉キャンパスも駿河台キャンパスもどちらも立地が良くて非常に恵まれた環境だったなと実感しました。また明治で学生生活を送りたいくらい気がついたら母校に愛着が湧いていました。