大学4年間の集大成は卒業論文の作成です。通常，その準備は3年次から始まります。毎年，数多くの卒業論文が提出されますが，出身地の遺跡を取り扱った論文，調査に携わった遺跡から出土した資料を取り扱った論文など，その内容は実に多彩です。ここにその一例を示します。
関東地方における後期旧石器時代・砂川期の行動形態ー石材の補給と消費の関係から—
北海道・細石刃文化前半期における細石刃石器群の技術基盤
縄文時代中期における装飾の差から見た土器の作り分けとその背景
器種組成からみた土器型式分布圏間の関係ー縄文時代後期後葉における関東地方—
南関東弥生中期後半の方形周溝墓と集落
弥生再葬墓における墓坑の造営過程
甕から見た古墳時代後期における土師器の生産と流通—下総北部地域を中心に—
北関東における土器から見た古墳出現期の集落動態
墨書土器から見る武蔵国多磨郡小野郷の集団動態
古代上総における軒丸瓦の製作技術とその分布
