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フランス文学専攻

伝統と新しさ

トゥールーズ、サン・セルナン寺院 トゥールーズ、サン・セルナン寺院

17世紀以来、フランスはつねにヨーロッパ文化の中心でした。それは、たくさんの文化遺産を抱え、その伝統を大切にする一方、異文化を吸収し、新しいものを生みだしていこうというエネルギーに溢れていたからです。洗練されていながら、人間らしさを失わない文化。多様な価値観を認め、自由と個性を重んじる文化。しかもフランスは、世界でもっとも開放的な国。昔も今も創造的な文化に憧れて、世界中からたくさんの才能が、ぞくぞくと集まってきています。 
フランス語で話す楽しさ
フランスは、文化が空気のように身近にあって、生きるうえでもっとも大切なものだと考えられている国。というより、人生を本当の意味で豊かにしてくれるものはすべて文化であると考えられている国です。だからフランス人にとっては、芸術や文学だけでなく、料理もスポーツも、恋愛も友情も、みな文化の大切な一部です。フランス語は、そんな文化の国をよく知るためのひとつの架け橋。フランス人はとても自分たちのことばを愛しているからです。 
世界に広がるフランス文化

トゥールーズ語学研修の仲間たち トゥールーズ語学研修の仲間たち

セネガル、チュニジア、コートジボワール、スイス・・・何だかワールド・カップの参加国のようですが、実はこれらの国は皆、フランス語圏の国。これだけの例を取っても、フランス語が今でも重要な共通言語であることがわかります。そしてマグレブ文化、クレオール文化、ケベック文化のように独自の文化を発展させた国や地域が、フランス文化全体をさらに多彩なものにしているのです。 

フランスへの留学助成制度

パリ市内見学 パリ=ディドロ大学での歓迎会の様子

フランス文学専攻は、2015年からOBの佐藤達夫様からご寄付をいただき、明治大学文学部佐藤達夫教育研究振興資金事業として、フランス語圏への留学や調査旅行に助成金を出しています。毎年、1012人ほどの学生がこの助成金を受けて、長期留学や調査旅行にでかけています。現地での生活・学習を通じてフランスやフランス語圏の歴史や文化に触れることで,勉学のみならず多くの点で刺激を受けてきました。 若いときに海外へ出ていき、さまざまな経験を自分の手で獲得することを、フランス文学専攻では熱く奨励しています。

フランス文学専攻では・・・
こうした視点を生かしつつ、学生ひとりひとりの個性や自主性を重んじ、多様なカリキュラムを導入しています。実用的な語学を学びたい人、文学・思想に興味がある人、美術や音楽、演劇・映画など広くフランス文化全体を勉強したい人、さらには比較文化的な視点から研究をしたい人、いずれの場合でも充実した講座、スタッフが用意されています。また小人数授業を通し、<考える力>や<表現力>といった能力の向上にも努めています。基礎から応用まで、4年間で学ぶべきことは山ほどあります。すべて伝統と革新性を兼ね備え、絶えず世界に文化を発信し、また世界の文化を柔軟に取り入れてきたフランスならではのことです。フランス文学専攻の授業を通し、きっと充実した学生生活が送れることでしょう。