文学部紀要
在学生の声・卒業生の声
在学生の声
ドイツ文学専攻 3年
皆さん、こんにちは。私は今、明治大学ドイツ文学専攻(以下、独文)でドイツ語圏の言語、歴史、文化を幅広く勉強しています。私がこの専攻を選んだのは、幼い頃からピアノを習っていて、ドイツや音楽の都、ウィーンの音楽について学びたいと思ったからでした。もちろん自分の好きなことばかりを勉強できるわけではありませんが、自分の好きなことはどこまでも追及できる専攻です。授業の様子は、ドイツ語で戯曲作品を演じたり、ドイツ語でジブリ映画を見たり。時にはドイツ料理を食べながらパーティをするなど、少人数ならではの、温かい雰囲気の中で勉強できるのが、独文の特徴の1つです。勉強する時は、明治大学の巨大な図書館や、インターネット、時にはCD,DVD等(自由にメディア鑑賞できる施設で)を利用するなど、学生の為の充実した施設が揃っています。
また、私は中・高の英語と独語の教員免許を取得する為、教職も取っているので、独文だからドイツ語漬けという訳ではなく、英語圏の文化や歴史、そして言語も多角的、実践的に学べる環境にあります。更に私は、独文にいながら英語力も高めるために、大学1年時にカナダに1ヶ月間留学しました。このように、自分の意欲さえあれば、専攻に関わらず多方面において学ぶこともできます。 受験生の皆さんに、もし少しでも明治大学やドイツ文学専攻の魅力をわかって頂けたなら、幸いです。受験勉強は辛く苦しいと思いますが、自分を信じて、決して諦めることなく皆さんが第一志望の大学に合格されることを願っています。
卒業生の声
東京都調布市役所
文学部文学科ドイツ文学専攻2006年卒業
多種多様な市民のニーズを的確に把握し、きめ細やかなサービスに努める日々
文学部文学科ドイツ文学専攻2006年卒業
市役所に就職し、現在、私は子ども生活部、児童青少年課の児童館に勤務しています。地域の子どもたちや保護者、住民と直に接し、生の声を聴く中で、私が特に大切にしていることは、「相手と通じ合えるコミュニケーション」です。それには、相手が何を考え何を求めているのか的確に把握する力、また思いを引き出す力が要求されます。さらに、公務員のイメージでよく持たれる事務的で冷たい表現にならないよう、相手の視点に立った温かい柔軟な対応を心がけています。そうした能力も、大学で鍛えられたものでした。
ドイツ文学専攻での学びは、社会人として、必要不可欠な「表現力と理解力」そして、「物事を多角的に捉える力」を養ってくれました。文学作品を読むには、ドイツ語という記号をただ変換するだけでは、歴史や文化、時代背景、登場人物の心理といった多くの疑問にぶつかってしまいます。広い視野を持って紐解いていく必要があるのです。著者は作品を通して私たちに何を訴えかけているのか。ドイツ文学専攻では、少人数制の授業が多く用意され、自分なりの解釈を自由に展開し、自らの言葉で表現する過程はとても楽しく、やりがいに満ちています。また、自分とは全く異なる友人たちの価値観に触れられる場でもあり、その異なる価値観を理解する姿勢も、私の社会人としての「土台」となっています。